障害者グループホームとは?種類や利用条件・サービス内容・費用まで解説!
記事の目次
- 1障害者グループホームとは
- 1.1障害者グループホームの役割
- 1.2障害者グループホームの利用条件と対象者
- 1.3障害者グループホーム利用にかかる費用
- 2障害者グループホームの種類と主なサービス内容
- 2.1介護サービス包括型
- 2.2日中活動サービス支援型
- 2.3外部サービス利用型
- 2.4サテライト型
- 3障害者グループホーム利用までの流れ
- 3.1①区市町村や支援事業者に相談
- 3.2②入居したい障害者グループホームの見学・決定
- 3.3③障害福祉サービスの支給申請
- 3.4④市町村や支援事業者への利用申請
- 3.5⑤サービス等利用計画の作成・提出
- 3.6⑥障害者支援区分の認定調査実施
- 3.7⑦支給決定・障害福祉サービス受給者証交付
- 3.8⑧利用契約締結
- 3.9⑨サービス利用開始
- 4障害者グループホームを利用するメリット
- 4.1専門スタッフによるサポートが受けられる
- 4.2自立するためのスキルが身に付く
- 4.3コミュニケーションの機会が増える
- 5障害者グループホームを利用する際の注意点
- 5.1施設数と定員に限りがある
- 5.2介護度ランクによっては入居できないケースがある
- 5.3共同生活が合わない人はストレスを感じやすい
- 5.4医療ケアには特化していない
- 5.5介護保険や医療保険の適用がない
- 6自分に合った障害者グループホームを探そう!
障害者グループホームは「家族のもとを離れ、自立した生活を送りたい」と考えている障害者の方に適した支援施設です。
しかし、障害者グループホームのサービス内容や利用までの流れについて「よく知らない」「わからない」という方も多いでしょう。
この記事では、障害者グループホームの概要や種類、サービス内容、利用するまでの手続きの流れをわかりやすく解説します。
また、グループホームを選ぶ際のメリットや、気をつけたい注意点も触れていきます。
障害者グループホームとは
障害者グループホームとは、障害者総合支援法で定められたサービスの一つである、「共同生活援助」のことです。
障害のある方々が共同生活を送り、必要なサポートを受けながら、社会参加や自立をめざします。
障害者グループホームの支援内容や利用条件、費用については、以下で解説します。
障害者グループホームの役割
障害者グループホームの主な役割は、障害のある方が自分らしい生活を送られるように支援することです。
具体的には、食事や掃除、金銭管理など日常生活に関わる支援・相談、外出への同行、余暇活動や社会参加の機会の提供まで、多岐にわたります。
また、利用者同士のコミュニケーションの場を提供して孤立を防いだり、サポートするご家族の負担を軽減したりする役割もあります。
障害者グループホームの利用条件と対象者
障害者グループホームの対象者は、障害者総合支援法に定義された、下記の方です。
- 身体障害者
- 知的障害者
- 精神障害者
- 発達障害者
- 難病のある方
また、身体障害者の方は、以下の条件のどちらかを満たす必要があります。
- 65歳未満の方
- 65歳になる前日までに、障害福祉サービスやこれに準するサービスを利用した経験のある方
さらに、障害者グループホームを利用するには「障害福祉サービス受給者証」が必要です。
障害サービス受給者証の申請手続き方法は、のちほど解説します。
障害者グループホーム利用にかかる費用
障害者グループホームを利用する際には、一定の費用が発生します。
例えば、家賃や食費、水道光熱費といった生活費や障害福祉サービス利用料などです。
障害者グループホームの利用者は、一定の条件を満たし「特定障害者」に認定されると、家賃の一部を補助する「特定障害者特別給付」を受けられます。
また、自治体によっては独自の家賃補助を行っているため、そのような制度を利用すると、費用を減らせるでしょう。
障害者グループホームの利用にかかる費用や支援制度については、各自治体やグループホームに直接お問い合わせください。
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障害者グループホームの種類と主なサービス内容
障害者グループホームの種類は、以下の4つです。
- 介護サービス包括型
- 日中活動サービス支援型
- 外部サービス利用型
- サテライト型
それぞれの特徴を見ていきましょう。
介護サービス包括型
介護サービス包括型は、主に夜間や休日に介護が必要な方を対象とした障害者グループホームです。
食事や入浴、排泄などの日常生活のサポートを実施します。
また、就労先や日中活動サービスとの連絡調整やレクリエーション活動などの支援も行っています。
介護サービス包括型は、事業者数・利用者数ともに最も多い種類の障害者グループホームです。
日中活動サービス支援型
日中活動サービス支援型は、夜間や休日の支援のみならず、日中活動のサポートも行っている障害者グループホームです。
施設によっては、短期入所施設(ショートステイ)を併設している場合もあります。
日中活動サービス支援型は、地域社会との交流を深める機会が多く、社会とのつながりを持てるの魅力です。
外部サービス利用型
外部サービス利用型は、外部の機関と連携しながらサービスを提供する障害者グループホームです。
食事や入浴、排せつなどの介助は、グループホームの職員ではなく外部の介護従事者が提供します。
その他の家事や相談対応などの支援は、ホームの職員が行います。
外部サービス利用型は、利用者一人ひとりのニーズに応じた柔軟な支援が可能です。
サテライト型
サテライト型は、居間や食堂などがある本体住居から少し離れた場所で、利用者が一人で生活する障害者グループホームです。
利用者は自分の部屋を持ち、できるだけ自立した生活を送れるでしょう。
困ったことがあれば、本体住居にいるスタッフに相談できます。
サテライト型は、障害者グループホームのなかで最も一人暮らしに近い種類で、主に障害の程度が軽い方を対象にしています。
障害者グループホーム利用までの流れ
障害者グループホームは、障害のある方々が地域社会で自立した生活を送るための大切な場所です。
利用までの流れを理解し、着実にステップを踏んでいきましょう。
①区市町村や支援事業者に相談
障害者グループホームを利用するには、まずお住まいの区市町村や指定相談支援事業者に相談しましょう。
利用を検討しているご本人の障害の種類や程度、生活状況などを踏まえ、適切な障害者グループホームが提案されます。
また、障害者グループホームの利用に必要な手続きや、利用できるサービスの種類に関する情報も得られるでしょう。
②入居したい障害者グループホームの見学・決定
次に、実際に入居を検討している障害者グループホームを見学します。
見学する際には、相談窓口の支援員からグループホームの連絡先を教えてもらい、事前に見学の許可を取りましょう。
見学では、施設の雰囲気や設備、実際に入居している方々、スタッフの対応などを確認し、快適に過ごせるかどうかを判断します。
施設の内観やサービス内容は、各施設のホームページからも確認可能です。
しかし、実際の雰囲気や利用者の様子は見学してみないとわからないため、必ず見学に行きましょう。
見学後、ご本人とご家族が納得したうえで、グループホームを決定します。
③障害福祉サービスの支給申請
障害者グループホームを利用するには、障害福祉サービスの支給申請が必要です。
手続きはお住まいの自治体の障害福祉課で行います。
ご本人での申請が難しい場合は、相談支援事業者による代理申請も可能です。
④市町村や支援事業者への利用申請
障害福祉サービスの支給申請をしたあと、市町村や相談支援事業者へ障害者グループホームの利用申請を行います。
この段階で、利用したいサービス内容(利用を考えているグループホームの名前、種類など)の申請しましょう。
⑤サービス等利用計画の作成・提出
障害福祉サービスを受けるには「サービス等利用計画」の作成・提出が求められます。
サービス等利用計画とは、利用者一人ひとりのニーズに合わせた個別の支援計画で、必要なサポート内容を決めるものです。
サービス等利用計画は、基本的には相談支援事業所の相談員に作成を依頼します。
相談員は障害福祉サービスに関する知識が豊富なため、ご本人に最適な計画を立ててくれるでしょう。
一方で、サービス等利用計画は、ご本人やご家族などが作成する「セルフプラン」の形式も取れます。
⑥障害者支援区分の認定調査実施
障害福祉サービスの利用には「障害支援区分認定調査」を受ける必要があります。
認定調査の目的は、利用者の障害の程度や必要な支援の内容を正確に把握するためです。
障害支援区分は、訪問調査や主治医の意見書などを参考に、コンピュータによる一次審査、審査会による二次審査を経て認定します。
障害支援区分の認定後は、ご本人の意向や生活状況などを踏まえたうえで、障害福祉サービスの支給が決定します。
⑦支給決定・障害福祉サービス受給者証交付
支給決定が行われると、障害福祉サービス受給者証が交付されます。
受給者証は、障害者グループホームを含む障害福祉サービスを利用する際に必要な証明書です。
受給者証には、利用者の名前や支援区分、有効期限などが記載されています。
障害福祉サービスを受けるには受給者証が必要なため、なくさないように保管してください。
⑧利用契約締結
障害福祉サービス受給者証を受け取ったあと、障害者グループホームとの利用契約を締結します。
グループホームの利用契約は自治体経由ではなく、施設と直接契約を結びます。
契約内容をよく理解し、利用者と運営者が納得したうえで契約を交わすことが重要です。
また、契約書には、利用者の権利や義務も明記されているため、十分に確認しましょう。
⑨サービス利用開始
すべての手続きが完了し、契約が締結されると、いよいよサービス利用開始です。
障害者グループホームでは、日常生活のサポートやレクリエーション活動、外出支援など、さまざまなサービスが提供されます。
スタッフや他の利用者とのコミュニケーションを大切にしながら、自立した生活をめざしましょう。
障害者グループホームを利用するメリット
障害者グループホームの利用は、下記の3つのメリットがあります。
- 専門スタッフによるサポートが受けられる
- 自立するためのスキルが身につく
- コミュニケーションの機会が増える
専門スタッフによるサポートが受けられる
障害者グループホームには、専門スタッフが配置されています。
スタッフは、利用者の障害種別・程度に合わせて個別支援計画を作成し、計画に基づいて支援を行うでしょう。
具体的には、日常生活における基本的な動作から金銭管理や安全管理まで、利用者の苦手な部分に対してサポートをします。
専門スタッフによる支援が受けられるため、障害者グループホームは、利用者が安心して生活できる環境が整っているでしょう。
自立するためのスキルが身に付く
障害者グループホームでは、自立に必要なスキルを身に付けられます。
苦手な部分はサポートを受けつつ、自分一人でできることを増やしていく支援が提供されるからです。
例えば、自炊や掃除、洗濯といった日常生活スキルを向上させるために、グループホームのスタッフが手順や方法、コツを教えてくれるでしょう。
こうした経験は、将来的に一人暮らしへステップアップする基盤となります。
コミュニケーションの機会が増える
障害者グループホームでは、他の利用者との交流が日常的に行われるため、コミュニケーションの機会が自然と増えます。
例えば、共同スペースで他の利用者と食事や会話を楽しんだり、余暇活動に参加したりすると、社交性や協調性を養えるでしょう。
同じ障害のある仲間との交流は心の支えとなり、精神的な安定にもつながります。
また、利用者だけでなく、グループホームのスタッフともコミュニケーションをとれるため、孤立せずに生活を送られます。
障害者グループホームを利用する際の注意点
障害者グループホームを選ぶ際には、いくつかの注意点があります。
注意点を理解し、自分や家族にとって最適な施設を選ぶことが重要です。
以下より、具体的な注意点を見ていきましょう。
施設数と定員に限りがある
障害者グループホームの施設数には限りがあります。
一つのホームあたりの定員も限られているため、希望する施設にすぐに入居できるとは限りません。
また、地域によっては入居希望者が多く、入居までに時間がかかることもあります。
障害者グループホームの利用を検討する場合は、自治体の相談窓口や相談支援専門員に相談して情報を収集し、複数の施設をリストアップしましょう。
介護度ランクによっては入居できないケースがある
障害者グループホームには、利用者の障害に応じたサービスが提供されています。
したがって、介護度が高い方は入居できない場合があるでしょう。
多くの障害者グループホームは、同じ障害の種類・介護度の方が入居できるようになっています。
障害に対して適切なサポートを提供できるように、必要な設備や専門スタッフの配置が求められるからです。
障害者グループホームの入居を検討する際には、事前にホームの対応範囲を確認し、必要に応じて他のサービスを併用するなどの検討が必要です。
共同生活が合わない人はストレスを感じやすい
障害者グループホームでは、複数の障害のある方々が一緒に生活します。
そのため、他の利用者とのコミュニケーションが苦手な方や物音に敏感な方にとっては、ストレスを感じるかもしれません。
共同生活に適応できるかどうかは、施設選びの重要な要素です。
見学や短期入所(ショートステイ)を通じて、実際の生活環境を確認し、自分に合ったホームかどうかを判断しましょう。
医療ケアには特化していない
障害者グループホームは、基本的には日常生活の支援を目的としています。
したがって、医療ケアには対応していないホームが多いでしょう。
定期的な医療処置が必要な方や、緊急時の対応が求められる方は、医療機関と連携した施設や専門の医療施設を選ぶ必要があります。
とはいえ、近年は障害者グループホームのサービス内容も多様化しており、
数は少ないものの、医療ケアや重度心身障害者の方を対象としたグループホームも設置されています。
詳しくは自治体の相談窓口や相談支援専門員に相談してみましょう。
介護保険や医療保険の適用がない
障害者グループホームの利用には、介護保険や医療保険は適用されません。
そのため、利用者やご家族が負担する費用が高くなる場合もあります。
費用の詳細は施設によって異なりますが、多くのホームで家賃や食費、光熱費などの支払いが求められるでしょう。
これらの費用は、保険制度からの給付や免除がないため、利用者本人の負担となります。
一方で、自治体の支援制度によっては、障害者グループホームの費用の一部が補助されるケースもあります。
補助を受けたい方は、各自治体の障害福祉課へ申請を行いましょう。
自分に合った障害者グループホームを探そう!
この記事では、障害者グループホームを選ぶ際の重要なポイントをご紹介してきました。
各施設のサービス内容や利用条件を把握し、ご本人とって最適なホームを見つけましょう。
また、自治体によってはグループホームの家賃の補助を行っています。
詳しくはお近くの自治体の窓口へご相談ください。
さまざまな種類の障害者グループホームがあるため、じっくりと情報を比較し、ご本人やご家族が安心して過ごせるホームを選びましょう。
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