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適応障害の方への適切な接し方は?サポート方法や家族が利用可能な相談先を解説!

適応障害の方への適切な接し方は?サポート方法や家族が利用可能な相談先を解説!

記事の目次

  1. 1適応障害について理解する
  2. 1.1適応障害の主な症状
  3. 1.2適応障害の発症から回復するまでの流れ
  4. 1.3適応障害になりやすい方の特徴
  5. 2適応障害の方への家族や周囲の方の接し方
  6. 2.1干渉しすぎない
  7. 2.2否定せず理解することに努める
  8. 2.3言葉がけに気をつける
  9. 2.4無理はさせない
  10. 3適応障害の方に接する家族や周囲の方ができるサポート
  11. 3.1普段と違う様子に気づく
  12. 3.2相談を促す
  13. 3.3安心できる環境を整える
  14. 3.4支援サービスの情報を収集する
  15. 4適応障害の方の家族が利用可能な相談先・サービス
  16. 4.1精神保健福祉センター
  17. 4.2保健所
  18. 4.3家族会
  19. 5適応障害の方への接し方に困ったときは専門家に相談しよう

適応障害は誰でも発症する可能性のある障がいです。原因となるストレスから距離を置き、療養することがとても大切です。

家族が適応障害になったら、家族はどのような接し方や言葉がけをしたらよいのか迷うこともあるでしょう。

また、家族自身もサポート機関を利用すれば、病気への理解が深まり看病の負担を軽くすることができるかもしれません。

当記事では、適応障害の方への接し方やサポート方法について解説します。また、適応障害の方の家族が利用可能な相談先やサービスを紹介していきます。

適応障害について理解する

適応障害は原因となるストレスから距離を置き、十分に体を休ませることが大切です。一緒に暮らす家族は、症状や回復までの流れを理解し、適切なサポートや接し方ができるとよいでしょう。

家族や周囲の方がまずできることは、適応障害について理解することです。

適応障害の症状や発症から回復するまでの流れについて解説します。

適応障害の主な症状

適応障害とは、ある特定のストレスに対して、精神的・身体的な症状が現れる障がいです。

抑うつ状態や、焦りやパニックといった不安症状が現れることがあります。また、頭痛や涙が止まらないなど、身体症状が現れることも少なくありません。

抑うつ状態は治療されないままだと、うつ病を発症することもあります。

適応障害の症状から二次障害を発症しないためにも、医療機関の受診を促し、治療が開始できるようサポートしましょう。

適応障害の発症から回復するまでの流れ

適応障害は原因となるストレスから距離を置くことで、おおよそ6カ月以内には回復するとされています。

一般的な流れとして、休養期・回復期・調整期といった時期を経て回復します。

休養期は、原因となるストレスから距離を置き心身を休める時期です。療養することだけに集中できるよう環境を整えましょう。仕事をしている場合は、休職を検討してもよいでしょう。

回復期は、心身の安定がみられ徐々に活動を増やしていく時期です。散歩や買い物など外出を始めたり、日常生活に体を慣らしていきます。

調整期は、規則正しい生活を送り、生活を整えていく時期です。適応障害を繰り返さないように自分自身を見つめ直し、課題を乗り越える力を身に付けられるようサポートしていきましょう。

症状が回復してくると、本人は社会復帰に向けて焦りや不安を感じることがあります。しかし、治療を中断させず、自分のペースで回復するようサポートしましょう。

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適応障害になりやすい方の特徴

誰でも発症する可能性のある適応障害ですが、なりやすい方には特徴があります。

適応障害になりやすい方には以下の特徴があります。

  • 生真面目で責任感が強い
  • 他者を優先する
  • ストレス耐性が低い
  • 人から頼まれると断れない
責任感が強く何でも自分1人で抱え込んでしまう方や、自分が我慢すればよいと他者を優先する方は注意が必要です。またストレス耐性が低く、ストレスをうまく発散できない方も適応障害になりやすい傾向があります。

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適応障害の方への家族や周囲の方の接し方

適応障害の症状により、普段と違う様子や体調不良が続いていると、どのように接したらよいか迷う方も少なくないでしょう。

自宅で療養しているのであれば、接し方や言葉がけに注意が必要な場合もあります。

適応障害の方への家族や周囲の方の接し方を解説していきます。

干渉しすぎない

家族がつらい思いをしていると感じれば、早く元気になって欲しいと励ます言葉をかけたくなります。しかし、適応障害の方にとって過度な励ましや心配する言葉がけは、ストレスやプレッシャーになってしまう場合があります。

適応障害の方へは、適度に距離をもち干渉しすぎないようにしましょう。

話を聞こうと質問を重ねるより、本人が自ら話し出すのを待つようにしましょう。

否定せず理解することに努める

本人が何か話したり相談したりしてきたときには、話を聞きながら共感的態度で接するとよいでしょう。

悩みを打ち明けられたときは解決してあげたいと、つい本人の行動を否定してしまうことがあるかもしれません。しかし、まずは本人のストレスや苦しみを理解することが大切です。

療養中は具体的な解決方法を伝えるよりも、本人の考えや思いを肯定し、話を聞くようにしましょう。

言葉がけに気をつける

心配するあまりつい励ます言葉をかけてしまうこともあるでしょう。しかし、適応障害の方には、過度に励ますなどの言葉がけは注意しましょう。

適応障害の方には、生真面目で責任感の強い方が少なくありません。「頑張れ」といった励ましの言葉は、認められていないと感じてしまう可能性があります。

本人を気遣うつもりでかけた言葉が負担とならないよう、普段通りの言葉がけをするように心がけましょう。

無理はさせない

本人の症状が回復してきたら、日常生活や社会生活に復帰してほしいと感じるでしょう。しかし、社会復帰を急かすことはせず、無理をさせないようにしましょう。

適応障害の方は、ストレスから距離を置くことで症状が改善したように見えます。本人も早期の社会復帰を望んでいるかもしれません。

ただ、本人がストレスの対処方法を身に付けていなければ、再び適応障害を発症してしまう可能性があります。

本人が無理をしてしまう状況は避け、焦らずゆっくりと見守っていきましょう。

適応障害の方に接する家族や周囲の方ができるサポート

適応障害の症状を理解しても、どのような接し方をしたらよいか迷うことがあるでしょう。

しかし、身近な家族や周囲の方だからこそできるサポートがあります。普段と違う様子に気が付いたり、ゆっくり療養できる環境を整えることは、身近な方の理解とサポートが重要です。

家族や周囲の方ができるサポートを解説していきます。

普段と違う様子に気づく

生活を共にする家族だからこそ、普段と違う様子に気づくことができます。

適応障害を発症している方は、家族や周囲の方に心配をかけまいと、症状を隠している場合も少なくありません。そのため、家族の感じた違和感は、適応障害を早期に発見する大きなポイントです。

適応障害を発症した場合は、身体面・心理面・行動面にサインが現れます。違和感に気が付くことは、家族や周囲の方ができる大きなサポートです。

身体面

身体面に現れる症状は以下のものがあります。

  • 睡眠の変化(眠れない・早朝や夜中に目が覚める・寝つきが悪いなど)
  • 食欲の変化(食欲がない又は過食・体重の急な増減・食事が楽しめない)
  • 疲れが抜けず、朝からぐったりと疲れている
  • 頭痛・体の重だるさ・下痢や便秘など
こういった症状が一定期間続き日常生活に支障が出ている場合には注意が必要です。

心理面

心理面に現れる症状は以下のものがあります。

  • 気分が落ち込み憂うつな気分になる・物事に悲観的になる
  • 物事への興味関心が薄れ、面倒と感じる
  • イライラして落ち着きがない・不安な様子
心理面は分かりにくい症状ですが、普段の会話中に笑顔が減ったり、話が弾まないなどもポイントです。

行動面

行動面に現れる症状は以下のものがあります。

  • 会社を欠勤したり、早退・遅刻が増えた
  • 会社へ行くのを渋る
  • 口数が減り、自分を否定する発言が増える
  • テレビなど娯楽への興味が薄れる・人と関わりたがらない
  • 攻撃的な言動
  • 飲酒量が増える
趣味などに対し興味が薄れたり、休日もなんだか浮かない様子が続くことがあるかもしれません。攻撃的になる場合もあり、人が変わったような印象を持つことがあるかもしれません。

相談を促す

適応障害の方は、責任感が強く抱え込んでしまう方が少なくありません。そのため、ストレスを1人で抱え込み、家族や周囲の方へ気づかれないよう振る舞っている場合もあります。

普段と違う様子に気が付いたときは、本人が相談できるよう促してみるとよいでしょう。上手く話せなくても結論を急がず、本人が一番伝えたいことを理解することが大切です。

話したくない様子があれば、無理に聞き出す必要はありません。「話したくなったらいつでも聞く」という気持ちを伝え、本人が話せるようになるまで見守りましょう。

安心できる環境を整える

適応障害はストレスと距離を置くことで回復が見込める病気です。そのため、ゆっくりと療養できるよう、安心できる環境を整えるようにしましょう。

家族や周囲の方が心配しすぎるあまり、そわそわとしてしまうことがあるかもしれません。そういった環境は本人にとっても落ち着かず、ゆっくりと療養をすることが難しいです。

安心して療養できるよう、ゆったりとした雰囲気づくりを意識しましょう。

支援サービスの情報を収集する

適応障害により会社を休職や退職した場合には、回復後に社会生活の復帰をサポートしていく必要があります。

元の職場に戻り、これまで通り働くことができればよいですが、仕事がストレスの原因となった場合には難しいこともあるでしょう。

社会復帰や転職を目指すときには、支援サービスを利用すると適切なサポートが受けられます。

例えば、就労移行支援事業所を利用し、社会復帰へ向けたトレーニングを積むことも大きな一歩です。自分を見つめ直し、適性に合った仕事探しのサポートが受けられるでしょう。

社会生活の復帰は、家族や周囲の方が急かすことではなく、本人が主体的に考えるものです。家族や周囲の方は、本人のサポートができるように情報の収集を行っておく程度にしておきましょう。

適応障害の方の転職については以下の記事で詳しく解説しています。

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適応障害の方が転職を成功させるには?注意点や支援サービスを徹底解説!
適応障害の方が転職を成功させるにはどうしたらよいのでしょうか。また、適応障害の方におすすめの仕事はどういった仕事でしょうか。適応障害が不利にならないように転職を成功させるポイントを解説します。また活用できる機関や支援サービスを紹介します。

適応障害の方の家族が利用可能な相談先・サービス

看病の悩みや思っていることに対しては、具体的なアドバイスが欲しいものです。接し方や言葉のかけ方を具体的に知ることができれば、適応障害の方に寄り添った看病ができるでしょう。

また、同じ境遇の方と交流や意見交換をすることで、家族の負担が軽減されるかもしれません。

適応障害の方の家族が利用可能な相談先・サービスを解説します。

精神保健福祉センター

精神保健福祉センターは、精神障害のある方の自立や社会復帰をサポートする機関です。地域社会における精神保健の拠点として、各都道府県に設置されています。

家族からの相談にも応じており、対面の相談窓口だけでなく電話相談も行っています。家族から目を離すことが難しい場合には、電話で状況を説明し相談してみるとよいでしょう。障がいの知識をもつ専門家から、具体的なサポートや接し方のアドバイスが受けられます。

相談するときは、困っていることを具体的に伝え、どんな助けを求めているのかを明確に伝えましょう。相談内容を具体的に伝えることで相手に困りごとが伝わり、適切なアドバイスが受けられます。

保健所

保健所は、地域住民の健康を支えることを目的とした公的機関です。精神保健相談員が常駐し、精神疾患のある方の相談を受け付けています。

本人からの相談だけでなく、家族からの相談にも対応する機関です。必要時には、医療機関の紹介なども行っています。

適応障害と診断されていなくても、疑わしい症状があれば相談してみましょう。具体的なアドバイスが受けられるかもしれません。医療機関の受診を強く拒否している場合にも、相談してみるとよいでしょう。

相談するときは、困りごとや助けてほしいことを具体的に伝えるよう心がけましょう。

家族会

家族会は、精神疾患のある方の家族が集まり、気持ちを共有する会のことです。病院や地域のほかに、有志が集まって作られた家族会もあり、規模もさまざまです。

家族会は、相互支援・学習・社会的運動の三本柱で活動をしています。

相互支援とは助け合うことで、自分の悩みを語り合ったり親睦を深めるための相互交流が行われます。交流を深めることで、具体的な情報を交換したり、万が一の時は手助けを得ることができるでしょう。

学習とは、家族教室や研修会・講演会などを通して、障がいや治療・福祉制度などの知識を得ることです。知識を得ることで、障がいへの理解が深まります。

社会的運動は、外に向かっての働きかけで、医療や制度などの改善を要求し、障がいのある方が暮らしやすい社会の実現を目指します。家族の実際の意見を社会へ発信し、社会の理解を深めることも目的の1つです。

似た境遇の方々と交流を持つことで、「自分だけではない」ということに気が付き、具体的な接し方や言葉がけのアドバイスが得られるでしょう。

適応障害の方への接し方に困ったときは専門家に相談しよう

家族が適応障害になったら、まずは適応障害について理解を深めましょう。看病する家族や周りの方が障がいを理解していると、本人はとても心強いです。

適応障害の方との接し方は、干渉しすぎず否定的な言葉がけをしないことが大切です。また、療養を促し、無理をさせないように気を付けます。

そのうえで、本人の様子を観察し、普段と違う様子があれば医療機関に相談するようにしましょう。

相談先やサポートを積極的に利用し、家族が抱え込まないようにすることも大切です。

適応障害の方への接し方に困ったときは、専門家に相談してみましょう。

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牧野夏乃
ライター

牧野夏乃

看護師として10年間総合病院で勤務。循環器科・救急科にて急性期看護を学びました。働きながら看護学士を取得。現在は看護師ライターとして活動しています。看護師としての知識や経験を活かし医療や健康、食についての記事の執筆をしています。

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