統合失調症の方におすすめの仕事は?就職先の選び方から向いている職業まで紹介!
記事の目次
- 1統合失調症とは
- 1.1統合失調症の症状
- 1.2統合失調症のよくある仕事の悩み
- 2統合失調症の方が仕事に及ぼす影響
- 2.1陽性症状が仕事に与える影響
- 2.2陰性症状が仕事に与える影響
- 2.3認知機能障害が仕事に与える影響
- 3統合失調症の方の仕事の選び方
- 3.1短時間勤務ができる仕事を選ぶ
- 3.2障害者雇用枠のある仕事を選ぶ
- 4統合失調症の方におすすめの仕事
- 4.1事務職
- 4.2工場軽作業
- 4.3商品管理
- 4.4製造業
- 4.5イラストレーター
- 4.6Webデザイナー
- 4.7リモートワーク
- 4.8ポスティング作業
- 5統合失調症の方に向かない仕事
- 5.1医療関係
- 5.2コンサルタント
- 5.3接客業
- 6統合失調症の方におすすめの就労支援サービス
- 6.1障害者就業・生活支援センター
- 6.2地域障害者職業センター
- 6.3ハローワーク
- 6.4転職エージェント
- 6.5就労移行支援事業所
- 7統合失調症の方が仕事を続けるための対策
- 7.1通院と治療は怠らない
- 7.2障害者枠での就職も検討する
- 7.3就労支援機関のサポートを受ける
- 7.4自分の体調を把握する
- 7.5小さな成功体験を積み重ねる
- 8統合失調症の方が仕事をするには支援機関のサポートを受けてみよう!
仕事には誰しも向き不向きがあります。
性格や生活パターンなど、仕事をするうえで考慮するべきポイントはさまざまです。
統合失調症の方であっても仕事をして社会のなかで活躍することはできます。
この記事では、統合失調症の方におすすめの仕事や、働きやすい就職先の選び方を紹介します。
また、おすすめの支援サービスや、仕事を続けるための対策についても紹介していきます。
統合失調症とは
統合失調症とは、自分の気持ちや考え、行動などを「統合」する力が落ちてしまう精神疾患です。
症状としては、幻覚、妄想、感情鈍麻、意欲減退などさまざまですが、脳の機能に原因があると考えられています。
また、原因の一つにストレスも関係しているのではないかと言われています。
現代では、約100人に1人の割合で発症する病気で、決して珍しい病気ではありません。
統合失調症の症状や、どんな悩みを抱えやすいのか紹介します。
統合失調症の症状
統合失調症の症状は大きく3つです。
症状名 | 具体的な症状 |
---|---|
陽性症状 | 被害妄想、幻覚(幻聴/幻視)、思考障害など |
陰性症状 | 感覚鈍麻、思考の貧困、意欲の欠如、無為自閉など |
認知機能障害 | 記憶力の低下、注意・集中力の低下、判断力の低下など |
また、統合失調症の経過は、前駆期・急性期・休息期・回復期の4つに分けられます。
前駆期には、特に目立った症状は無いものの、日常生活の中で「眠れない」「集中力が保てない」「気性が荒くなる」などの症状になります。
急性期には、被害妄想や思考障害などの陽性症状が出るため、他人から見てもおかしな行動をしていると感じます。
休息期には、陽性症状のような周りから見ておかしな行動は減るものの、感覚鈍麻や思考の貧困などの陰性症状が出ます。
回復期では、気分も落ち着いて心身ともに安定してきますが、記憶力や集中力の低下などの認知機能障害はまだ続いているため、再発しないようしっかりと治療を続けることをおすすめします。
統合失調症は早期に治療を開始した方が病気の回復が早く、症状も軽くすむと言われているため、前兆があれば専門医へ相談しましょう。
統合失調症のよくある仕事の悩み
統合失調症の方が抱える悩みは人によりさまざまですが、その中でもよく聞かれる悩みは以下です。
- 周りに誰もいないのに悪口を言われている気がする
- 会話に一貫性がなくなる
- 疲れやすい
- やる気が起こらない
- 集中できない
妄想により現実世界で全く起きていないことを確信してしまったり、思考が混乱することによって会話の中の一貫性がなくなり一体何を話しているのかがよくわからなくなってしまいます。
また、体力を消耗しやすいため、疲れを感じやすくなります。
そのため、朝飽きるのがつらくなり、遅刻や欠勤が増えてしまうことがあります。
認知機能障害の影響により、集中することが難しくなります。
仕事中に集中して作業が行えなかったり、注意力の欠如から同じミスを繰り返してしまうことがあります。
さらに、優先順位をつけることが難しいため、効率的に仕事を行えず、時間がかかってしまいます。
陰性症状や認知機能障害により、やる気が起こらないことも往々にしてあるため、思うように仕事ができなかったり、周りから誤解をされてしまっているという悩みが生じるかもしれません。
先述した「周りに誰もいないのに悪口を言われている気がする」「会話に一貫性がなくなる」などは陽性症状に該当しますが、これらについては症状が良くなってきても残遺してしまう場合もあります。
ただ残遺している状態だとしても、症状をよく理解しうまく付き合っていくことができれば、企業に就職することも十分可能です。
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統合失調症の方が仕事に及ぼす影響
統合失調症の方は、特に陰性症状と認知機能障害といった特性から、仕事に影響が出ることがあります。
それぞれの症状がどのような影響を及ぼしてしまうのかについて、詳しく説明します。
陽性症状が仕事に与える影響
陽性症状は幻覚や妄想など、現実世界では起きていないことを感じてしまうために、仕事中に周囲の視線が気になってしまったり、執拗に自分の評価が気になってしまう感情になります。
そのため、目の前の仕事に集中できなくなってしまって作業にかかる時間が増えてしまったり、作業が進まず同じことを繰り返してしまうことがあります。
しかし、このような仕事に支障が出てしまう陽性症状が多少残ったままであっても、自分自身で治療などを続けながらも精神を安定させ、社会に復帰する方もいます。
陰性症状が仕事に与える影響
陰性症状では、仕事に対する意欲が著しく欠如してしまう症状が起きます。
仕事に対する意欲が低下することで、仕事自体を続けることが難しくなることがあります。
仕事に対してやる気が出ず、作業効率が悪くなったり、時間がかかってしまいます。
また、周囲からどう見られているのかを強く意識してしまい、職場に居場所がないと感じたり、職場に行くことがつらくなってしまうという悩みが生じることがあります。
認知機能障害が仕事に与える影響
認知機能障害による記憶力・集中力の低下は、仕事の効率を悪くしてしまう可能性があります。
記憶力が低下してしまうことで、作業内容を覚えられなかったり、新しい仕事を覚えることが難しくなってしまうことがあるでしょう。
統合失調症の方の仕事の選び方
統合失調症の方が仕事を選ぶ時には、ご自身の症状を理解したうえで、仕事を選ぶ必要があります。
会社に精神障害への配慮があると安心して働くことができます。
また、無理せず働ける環境を整えることで、仕事を長く続けることにもつながります。
無理なく仕事を続けるために、どのような条件の仕事を選べばよいかについて説明していきます。
短時間勤務ができる仕事を選ぶ
疲れやすかったり、集中力の欠如といった症状があれば、短時間勤務を選ぶのも選択肢の一つです。
フルタイムでの勤務では、長時間の緊張状態が続くため、疲れをより強く感じることもあります。
そのため、体力面での疲労が強く、仕事を続けるのがつらくなってしまうことがあります。
一方で、障害者雇用枠であれば短時間勤務に関する相談ができるため、1日の労働時間を通常よりも短縮して働くことが可能です。
承諾されたらまずは短時間勤務からスタートし、実務に慣れてきたら徐々に通常の勤務時間に近づけていくなどという調整も会社によっては柔軟に対応してくれる場合があります。
また、パートやアルバイトといった非正規雇用であれば、短時間勤務が可能です。
時間だけでなく、週に働く日数も自分の体調に合わせることができます。
非正規雇用ではありますが、短時間勤務をしていても罪悪感や周りの評価を気にすることなく働くことができます。
疲れやすさが原因で仕事が続けられない方は、短時間勤務ができる仕事を選ぶとよいでしょう。
障害者雇用枠のある仕事を選ぶ
統合失調症の方が、仕事を希望する時は、障害者雇用枠のある仕事を選ぶのも選択肢の一つです。
障害者雇用枠がある仕事であれば、統合失調症の症状や特性への理解が得られやすいです。
仕事内容や勤務時間などに配慮してもらえることもあります。
一方で、障害者雇用枠は一般求人枠と比較すると求人数の絶対数が少ない傾向にあるため、確率的に考えると希望通りの給料・条件を提示している求人に巡り会える可能性が低くなってしまうことも事実としてあります。
また、障害者雇用枠での就労には、障害者手帳が必要です。
障害者手帳を取得するには、医師の診断書または意見書が必要になります。
そのため、希望すれば必ず障害者手帳が取得できるわけではありません。
障害者雇用枠で仕事を選ぶ時には、条件や障害者手帳の取得の必要性などを考慮して選ぶとよいでしょう。
統合失調症の方におすすめの仕事
統合失調症の方におすすめの仕事の特徴としては、就業時間が規則的・プレッシャーが少なくマイペースに作業ができる・周囲のサポートを受けやすいなどが挙げられます。
また、統合失調症のある方は仕事において「周囲の目線が気になる」「仕事に対する意欲が低下する」「集中力が低下する」などの影響が出るため、極力臨機応変な対応が求められる場面が少なく、かつ自身の判断やそれに伴う周囲からの評価を気にせずに働きやすいような定型労働色が強い職種や環境を選択することをおすすめします。
統合失調症の方におすすめの仕事を紹介していきます。
事務職
書類作成やデータ入力がメインの事務職は統合失調症の方に向いている職業です。
オフィスワークになるため、臨機応変な対応が求められる場面が少ないからです。
また、仕事内容はパターン化しているため妄想や幻聴といった症状の影響を受けにくいです。
一つ一つ仕事をこなすことで、達成感にもつながります。
工場軽作業
工場軽作業は、検品・検査・調整、仕分け・梱包、ピッキングなどがあります。
マニュアルが完備されていたり、ルーティンワークであるため、確実に作業を行うことができます。
専門知識が必要でないため、未経験でも就職がしやすい仕事です。
また、突発的なトラブルが起こりにくいため、臨機応変さを求められる場面が少ないです。
商品管理
検品・ピッキングなどの商品管理の仕事も、統合失調症の方におすすめの仕事です。
検品とは、商品の規格や性能・品質、数などを検査する仕事になります。
ピッキングは、伝票や発注書を確認して、注文された商品を保管場所から集める仕事になります。
複雑な作業や専門用語がなく、ルーティン化された仕事内容です。
集中力の必要な作業ではありますが、自分のペースで仕事をすることができます。
製造業
製造業は、ライン作業で部品を組み立てたり、加工したりする仕事です。
自動車メーカーや食品メーカーなどがあります。
重工業から軽工業まで仕事内容が幅広いため、自分の体力に合わせた就職先を選択することができます。
マニュアルが完備されていることが多いため、一通り覚えることで作業がスムーズに行えます。
また、作業を黙々とこなすことが多いため、他者とコミュニケーションをとることが少ないのもメリットになります。
イラストレーター
イラストレーターは、商品や本の挿絵、広告、ポスターなどのイラストを描く仕事です。
絵を描いたり、制作をすることが得意な方は挑戦してみるのもよいでしょう。
好きな場所で、自分のペースで作業を進めることができます。
障害者雇用枠でイラストレーターを募集している企業もあります。
統合失調症のある方で芸術家として活躍されている方も多数いらっしゃいます。
Webデザイナー
Webデザイナーは、製品やポスター、雑誌の表紙やレイアウト、Webサイトなどのデザインをする仕事です。
センスや知識が必要ではありますが、パソコンで作業することがメインなため、自分にとって負担の少ない仕事環境に調整しやすい点がメリットです。
基本的には対人でなくメールやオンラインでのコミュニケーションとなることが主ですが、依頼者の要望に応えたデザインをする仕事なので、相手とのコミュニケーションは必要になってきます。
リモートワーク
リモートワークは、職場に行かずに自宅で仕事ができます。
通勤のためにバスや電車を利用しないため、混雑した場所を避けることができます。
また、通勤時間がなくなるためその時間を休息にあてることもできます。
自宅やカフェなど自分が安心できる環境で仕事をすることができるため、作業効率も上がります。
万が一体調不良など気分が悪くなってしまった際には、上司へ断わりを入れれば基本的に休憩はさせてもらえます。
体調不良でなくとも、会社から休憩が認められた際は自宅でリラックスしながら過ごせるため、会社内で休憩をとるよりも心身ともに余裕ができるのもリモートワークの大きなメリットです。
ポスティング作業
ポスティング作業とは、チラシなどをポストに投函する仕事です。
自分1人で担当エリアにポスティングを行うので、人間関係の悩みがありません。
また、自分のペースで仕事ができるので、体調に応じて休息を入れることも可能です。
2時間程度で終わることもあるため、短時間の仕事から始めたい方におすすめの仕事になります。
統合失調症の方に向かない仕事
統合失調症の方に向かない仕事もあります。
向かない仕事の特徴としては、「自発的に意思決定をし様々な選択をしなければならず過度なストレスがかかる仕事」「体調を崩してしまうレベルの激務をする必要がある仕事」「対人関係による心理的な負担が強い仕事」「臨機応変な対応が求められる仕事」が挙げられます。
対人関係での突発的なトラブルが起こりやすい仕事は、心理的な負担を強く感じるため避けた方がよいでしょう。
医療関係
医師や看護師、救急救命士などの医療関係の仕事は、統合失調症の方には向いていません。
医療関係の仕事は、突発的なトラブルに対し臨機応変に対応したり、その場で正確な判断に迫られる場面があります。
命に関わる選択が多いので、大きなストレスを抱えることもあります。
過度なストレスがかかることで、統合失調症の症状が再発したり、症状が強くなってしまう恐れがあるからです。
また、勤務時間が不規則なので、生活リズムが崩れやすく、症状の悪化につながることがあります。
コンサルタント
コンサルタントは、依頼者の相談を受けて課題を見つけたり、解決策を提案する仕事です。
依頼者の言動や感情を読みながら働くことは、統合失調症の方にとってストレスを感じやすいです。
また、疲れから体調を崩してしまう二次障害の恐れもあります。
接客業
飲食店の接客業や、ホテルのフロント業務、コールセンターなどの接客業は、統合失調症の方には向いていません。
素早い対応が求められたり、臨機応変に相手の要求に答える必要があるからです。
また、直接クレームを受けることもあり、強いストレスを感じてしまうことがあります。
対人関係による心理的な負担が強い仕事は、統合失調症の方には向いていません。
統合失調症の方におすすめの就労支援サービス
仕事を探すとき、どこに相談していいのか迷うこともあると思います。
統合失調症の方におすすめの就労支援サービスとそれぞれの支援内容について説明します。
サービスごとに支援内容も異なるので、自分に目的に沿ったサービスを利用することをおすすめします。
障害者就業・生活支援センター
障害者就業・生活支援センターは、障害者の就労を進め、社会で安定して働けるようにサポートをすることを目的として設置されており、雇用、保険、福祉、教育などの関連機関と連携しサポートを行っています。
就労から生活まで、障害のある方の幅広い悩みの相談に対応してくれる機関です。
就労の準備として、職業スキルの確認や履歴書作成・面接対応などのサポートを行います。
生活の悩みに対しては、健康管理のサポートや、障害年金や福祉サービスなど公的な手続きの相談にも対応してくれます。
障害者就業・生活支援センターでは、就職先の紹介は行っていないものの、就労支援機関との連携や就労移行支援事業などの紹介は行っています。
地域障害者職業センター
地域障害者職業センターは医療関係者と連携を取りながら、精神障害のある方や事業者に対して雇用や職場復帰、雇用継続を目指した支援を行っており、各都道府県に1か所ずつ設置されています。
職業評価・職業準備支援などの障害のある人に向けたサポートや、地域の障害者支援を行っている機関への支援や人材育成を行っている点も地域障害者職業センターの特徴です。
ハローワーク
ハローワークは、仕事を探すことに特化した施設です。
相談や履歴書の書き方など、仕事探しを全面的にサポートしてくれます。
また、精神障害者トータルサポーターという、精神保健福祉士や臨床心理士などの国家資格を持った専門スタッフもいるため、安心して利用することができます。
ハローワークの中には、障害のある方向けに専門的に相談にのってくれる窓口を設置しているため、障害者枠での雇用を探すのに役立ちます。
ハローワークでは、求人検索や求人応募、その他就職に関するサポートを受けることができる上、求職申込手続きを行うことにより、希望に近い求人の情報を教えてもらえたり紹介状の発行を行ってもらうことができます。
さらに、ハローワークではトライアル雇用を実施している企業の求人も取り扱っています。
トライアル雇用とは、一定期間の試用期間を定めた雇用を通じ、その後通常雇用へ移行していく制度です。これは、応募者・企業の双方にとってミスマッチが生じづらい制度といえます。
転職エージェント
転職エージェントは、さまざまな特徴があり、自分に合ったエージェントを選ぶことが大切です。
料金は無料で利用することができます。
一般求人の転職エージェントは求人数が多いため、様々な仕事から選ぶことができます。
また、障害者枠での求人に特化した障害者専門の転職エージェントもあります。
エージェントによって扱う職種や求人数などは異なるので、複数の転職エージェントを利用して仕事を探すのがおすすめです。
就労移行支援事業所
就労移行支援事業所は、仕事をするのに必要なスキルを身に着けたり、就職活動の支援や就職後の定着支援を行います。
一般企業への就職を目標としています。
1人1人に合った支援計画を立てるので、自分の苦手を補うことができるようなプログラムを組むことが可能です。
サービスの利用は、多くの方が無料になります。
ただし、前年度の所得により、自己負担額が発生することがあります。
統合失調症の方が仕事を続けるための対策
仕事をしていると、さまざまな悩みや課題が生じます。
統合失調症の症状により、やる気が出なかったり、周囲からの誤解を招いてしまうこともあるかもしれません。
また、仕事によるストレスや疲労により、さらに症状が悪化したり、二次障害を起こしてしまう可能性もあります。
体調と仕事のバランスをとりながら、仕事を続けるための対策をしましょう。
通院と治療は怠らない
統合失調症と診断された方は、自己判断で通院や治療をやめないようにしましょう。
統合失調症の症状は、自分では気づきにくいものもある上に、症状が安定しているからという理由で内服を中断すると再発のリスクも高まってしまいます。
信頼できる医師や医療チームと関わることで、症状が現れる予兆を知ることもできます。
治療と通院を怠らずに、うまく病気と付き合うことが大切になります。
障害者枠での就職も検討する
仕事を探す上で、一般就労か、障害者枠での就職かの選択は悩みますよね。
一般就労に比べ、障害者枠での就職は、賃金が低くなってしまうことがあります。
しかし、障害者枠での就職にはメリットもあります。
就業時間や働く日数が少ない場合があるため、体調が整えやすいことや、体調が整うことで、統合失調症の症状が安定することです。
また、きちんと自分の状態を上長に報告して相談することが大前提ですが、症状の悪化による急な休みや体調不良にも柔軟に対応してもらえる可能性もあります。
そのため、障害者枠での就職を検討するのもおすすめしております。
就労支援機関のサポートを受ける
障害者の就職に向けた支援を実施している機関はいくつかありますが、主に「公共職業安定所(ハローワーク)」「就労移行支援事業所」「障害者就業・生活支援センター」の3つです。
公共職業安定所(ハローワーク)は、厚生労働省が運営する仕事を探している方や求人事業主の方に向けたサービスを行っている施設です。
就労移行支援事業所は、一般就労を希望されている障がいのある方に対して仕事を行うにあたって必要なサービスを提供している施設です。
就労移行支援事業所では、その方お一人に合わせた支援を、お一人ずつに合わせて計画していきます。
障害者就業・生活支援センターは、障がいのある方の自立を支援するために設置されており、雇用・保険・福祉・教育などの関連機関と連携しサポートを行っている機関で、就労から生活まで、障害のある方の幅広い悩みの相談に対応してくれます。
自分の体調を把握する
統合失調症を抱える方にとって、自分の体調を把握することはとても大切になります。
仕事や私生活では他者との関わりがあるため、気が付かないうちに心理的負担を感じていることもあります。
症状が安定しているときであれば、予兆を見逃さないように自分の体調を把握することが大切になります。
また、症状が強く表れている時には、疲れやすくなったり過度な緊張状態であるため、他の体調不良などの二次障害を引き起こしやすくなります。
自分の体調を把握することが、安定して仕事をすることにつながります。
小さな成功体験を積み重ねる
統合失調症の症状で、仕事が上手くいかなかった場合、自己肯定感が下がってしまったり、自信を無くしてしまったりすることがあります。
自分の能力が発揮できないなど、病気による影響はさまざまです。
小さな成功体験を積み重ねることで、少しずつ自信を取り戻すことができます。
コツコツと作業をする事務作業や軽作業は、成功体験につながりやすいです。
一つ一つ確実に仕事をやり遂げる姿は、周りにも好印象を与えることができます。
また、少しずつ仕事を覚えることで、一気に情報が入って混乱することを防ぐことができます。
そのため、疲労感やストレスの軽減につながります。
統合失調症の方が仕事をするには支援機関のサポートを受けてみよう!
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また、就労支援サービスを利用することで、悩みを解決し仕事を続けることができます。
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公認心理師(国家資格)・社会福祉主事任用資格・訪問型ジョブコーチ
【監修者】山本悠紀
公認心理師(国家資格)・社会福祉主事任用資格・訪問型ジョブコーチ 専門性を活かして、障害福祉事業の領域で豊富な経験を持つ。