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発達障害グレーゾーンとは?特性や診断方法・支援サービスまで徹底解説!

発達障害グレーゾーンとは?特性や診断方法・支援サービスまで徹底解説!

記事の目次

  1. 1発達障害グレーゾーンとは?
  2. 1.1発達障害とは
  3. 1.2発達障害のグレーゾーンとは何か
  4. 2発達障害グレーゾーンの特性
  5. 2.1雑談に混ざれない
  6. 2.2友人を作るのが苦手
  7. 2.3仕事の指示理解するのが難しい
  8. 2.4指示を理解しきれていないため仕事でミスをしてしまう
  9. 2.5会話で相手に不快感を与えてしまうことがある
  10. 3発達障害の診断方法
  11. 3.1QEEG検査
  12. 3.2知能検査
  13. 3.3DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)を用いる
  14. 4発達障害グレーゾーンの方が仕事をする上での対策
  15. 4.1やるべき仕事をリストにする
  16. 4.2アラームやタイマーを利用する
  17. 4.3苦手なことを周りに伝え協力を得る
  18. 4.4質問をする習慣を身につける
  19. 5発達障害グレーゾーンの方が就職の相談・利用できる支援サービス
  20. 5.1発達障害者支援センター
  21. 5.2障害者就業・生活支援センター
  22. 5.3地域障害者職業センター
  23. 5.4ハローワーク
  24. 5.5就労移行支援事務所
  25. 6発達障害グレーゾーンの方でも強みを活かして仕事ができる

日常生活や社会生活に困りごとがあったり、仕事でうまくいかないことがあると、自分は発達障害ではないかと疑うことがあるかもしれません。
検索すれば、「発達障害グレーゾーン」という言葉にたどり着くこともあるでしょう。
本記事では、発達障害グレーゾーンとは何か、どのような症状で診断されるのかを解説します。
また、特性から生じる困りごとに対して自分でできる対策や、相談・利用できる支援サービスについても解説していきます。

発達障害グレーゾーンとは?

発達障害グレーゾーンとは、発達障害に生じやすい症状や特性があっても、診断基準を満たさないため、発達障害の診断がされていない方のことです。
「発達障害グレーゾーン」という診断名ではありません。
自分が発達障害ではないかと疑っている方が、「自分は発達障害グレーゾーンである」と思い込んでいる場合もあります。
発達障害とはどのようなもので、発達障害のグレーゾーンとは何か解説していきます。

発達障害とは

発達障害とは、生まれつき脳の機能に発達の偏りがあり、発達に凹凸が見られる障がいです。
発達障害は以下の3つに分類されます。

  • 注意欠如多動性障害(ADHD)
  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)
  • 学習障害(LD)
これらの障がいは単一の場合もありますが、複数の障がいを併発している場合もあります。
また、知的障害が関係している場合もあるため、症状や特性の表れ方は人によりさまざまです。

注意欠如多動性障害(ADHD)

注意欠如多動性障害(ADHD)は、「不注意」と「多動・衝動性」を症状とする発達障害です。
症状はどちらかの症状に偏っている場合や、2つの症状が混合していることもあります。
注意欠如多動性障害の多くは、12歳以前に症状が現れ確定診断されます。
しかし、仕事を始めてからミスや不注意が続き、自分が注意欠如多動性障害ではないかと気が付く場合も少なくありません。

自閉症スペクトラム障害(ASD)

自閉症スペクトラム障害(ASD)は、コミュニケーションの困難さ、特定の物事に対するこだわりや反復性といった症状がみられる発達障害です。
症状は幼少期から見られることが多く、日常生活や社会生活に困難さが生じます。
幼少期に運動発達や言葉の遅れがみられ、発覚することも多いです。

自閉症スペクトラム障害の方は、コミュニケーションの困難さにより、仕事や人間関係に問題を抱えることが多い傾向にあります。

学習障害(LD)

学習障害(LD)は読み書きや計算といった一部の技能に困難が生じる発達障害です。
困難の原因が、知的障害や病気、視覚・聴覚の障がいではない場合に学習障害と診断されます。
学校教育が始まる学童期以降に、勉強の遅れや困難さにより発覚することが多いです。

学習障害は、読み書きができない、計算ができないといった単純なことではなく、聴覚・視覚・認知能力など情報を処理する能力に障がいがあると言われています。

発達障害のグレーゾーンとは何か

発達障害のグレーゾーンとは、発達障害の特性があっても、診断基準を満たさないため、確定診断がされていない状態のことです。
グレーゾーンの方は、発達障害と診断された方に比べて症状が軽いと捉えられがちですが、複数の困りごとを抱えている場合もあります。
そのため、グレーゾーンであるから症状が軽い、特性が弱いとは言い切れません。

発達障害の診断は難しく、医師によって見解に違いが出る場合もあります。
また、年齢や発達、環境などでも変化するため、診断がつけにくい場合にグレーゾーンという言葉が使われることもあります。

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発達障害グレーゾーンの特性

発達障害グレーゾーンの方は、診断基準は満たさなくても、発達障害の特性や症状があります。
そのため、日常生活や社会生活において困難さや困りごとが生じることもあるでしょう。
特にコミュニケーションの部分では、大きな困難を感じる方がいるかもしれません。
発達障害グレーゾーンの特性にはどのようなものがあるのでしょうか。

雑談に混ざれない

グレーゾーンの特性として、雑談に混ざれないということがあります。
他者の話を聞き、自分の意見を伝えるということが難しいと感じる方も少なくありません。
そのため、意見を求められたり、話を振られると対応が難しく、話が続かないことがあるかもしれません。

友人を作るのが苦手

人間関係において自分からアプローチをするのが不得意な方もいらっしゃいます。
そのため、友人を作るのが苦手といった特性があります。
うまくコミュニケーションをとることができず、友人関係が作れなかったり、親しくなっても長期的に付き合うことが難しい場合もあるでしょう。

仕事の指示理解するのが難しい

抽象的な指示を理解するのが難しいと言った特性があります。
「何を、どのように、どれくらい」といった具体的な指示をされないと、内容を理解することが難しいです。
そのため、「何をしたらいいのかわからない」といった状況が生まれてしまうことがあります。

指示を理解しきれていないため仕事でミスをしてしまう

指示されたことが理解しきれていないため、仕事でミスをしてしまうこともあります。
指示が曖昧であると、イメージをつかむことが難しく、上司の考えていた仕事内容と自分の考える仕事内容に大きな違いが生じてしまいます。
指示されたことと違う仕事をしてしまうと、大きなミスにつながるかもしれません。

また、確認の不十分さやスケジュール管理が苦手な面もあり、小さなミスを繰り返すなどご自身の評価や信頼を損ねてしまう場合もあります。

会話で相手に不快感を与えてしまうことがある

会話の中で相手に不快感を与えてしまうことがあるかもしれません。
こだわりが強かったり、納得しないと理解ができないため、同じことを繰り返し話したり、質問をし続けることがあります。
相手の話を最後まで聞くことができず、話を遮ってしまうこともあるでしょう。
会話を遮ったり話が進まないことで、相手がコミュニケーションに不快感を感じることがあるかもしれません。

発達障害の診断方法

発達障害は、十分な問診や専門の検査を用いて医師が診断します。
専門の検査とは、QEEG検査や知能検査です。
検査をすることにより、医師の主観だけでなく客観的な証拠に基づいた結果を踏まえて、発達障害の診断をすることができます。
発達障害の診断方法はどのようなものでしょうか。

QEEG検査

QEEG検査とは、定量的脳波検査と言われ、通常の脳波検査をさらに詳しく解析していくものです。
脳波が出るタイミングや反応を確認し、脳の活性化されている部位や、脳波の種類によって特性を判断します。

QEEG検査をすることで、うつや不安障害、パニック障害など二次障害の症状も診断することができ、早期に治療へ繋げることができます。

知能検査

知能検査は、IQを測定することで知能を測る検査方法です。
具体的にWAIS-Ⅳ、WISC-Ⅳという検査があり、下記の項目を測定することができます。

  • 言語理解(VCI)
  • ワーキングメモリー(WRI)
  • 知覚推理(PRI)
  • 処理速度(PSI)
これらを測定することで、物事の理解や知識、課題を処理し解決する能力などを数値化することができます。

DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)を用いる

DSM-5とは、米国精神医学会が発行する「精神疾患の診断・統計マニュアル」です。
精神疾患の基本的な定義が記されており、日本においても多くの病院で、DSM-5を用いた発達障害の診断が行われています。

医師は問診を通して得た様々な症状を、DSM-5の基準に当てはめ、QEEG検査や知能検査などを踏まえ総合的な診断を行います。

発達障害グレーゾーンの方が仕事をする上での対策

発達障害グレーゾーンの方は、障害者手帳を取得することができません。
そのため、障害者枠の雇用は難しく、配慮を望むことも難しい場合があります。

発達障害グレーゾーンの方は、ご自身にどんな特性があるかを知ることが大切です。
ご自身の特性を理解することで、困りごとに対する対策をすることができます。
発達障害グレーゾーンの方が仕事をする上での対策を紹介していきます。

やるべき仕事をリストにする

注意欠如多動性障害の特性がある方は、忘れ物が多かったり、スケジュール管理が難しい場合があります。
やるべきことを忘れてしまえば、信用を失ったり大きなミスにつながりかねません。
そのためやるべき仕事をリストにし、見える化するとよいでしょう。
メモやスマートフォンのTODOリスト、リマインダーなどの機能を利用し、ご自身がやるべき仕事を忘れないよう対策していきましょう。

アラームやタイマーを利用する

特定の作業に没頭してしまいやすい過集中の特性がある方は、アラームやタイマーを利用しましょう。
集中して仕事に取り組むことは素晴らしい能力です。
しかし、没頭しすぎて他の仕事を忘れてしまったり、会議や約束に遅刻してしまうことがあるかもしれません。

作業を開始する前にアラームをセットしておいたり、定期的にタイマーをかけることで、過集中を防ぐことができます。

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苦手なことを周りに伝え協力を得る

グレーゾーンの方は障害者枠での雇用ができないため、合理的配慮を受けることが難しいでしょう。
しかし、実際に困りごとが生じているため、周りの方の協力が必要な場面もあります。
あらかじめ苦手なことを周りに伝えておき、協力を得るようにしましょう。
上司や同僚に特性や苦手なことを伝えておくことで、相談や助けが求めやすくなり、職場環境を整えることができるかもしれません。

質問をする習慣を身につける

グレーゾーンの特性として、曖昧な指示の理解が難しいことがあります。
全体的なイメージを想像することが難しく、相手の抱くイメージと自分の抱くイメージに大きな違いが生じていることも少なくありません。
そのため、分からないことや疑問に思ったことを質問する習慣を身に付けましょう。
自分の誤った認識で仕事を進めず、質問することでしっかりと指示を理解すれば、ミスを防ぐことができるかもしれません。

発達障害グレーゾーンの方が就職の相談・利用できる支援サービス

発達障害グレーゾーンの特性により、就職活動が上手くいかなかったり、仕事が思うように進められないといった悩みはありませんか。
専門の機関に相談し、強みを活かした仕事を選ぶことで、ご自身の能力を発揮することができるかもしれません。
発達障害グレーゾーンの方が就職の相談や利用できる支援サービスについて解説していきます。

発達障害者支援センター

発達障害者支援センターは、発達障害のある方がさまざまな相談をすることができる機関です。
発達障害と診断されていなくても相談することができるため、グレーゾーンの方も利用することができます。
仕事・教育・福祉・医療など社会生活に関する支援を行っているため、何か困りごとを感じていたら相談してみるとよいでしょう。

障害者就業・生活支援センター

障害者就業・生活支援センターは、全国に設置されており、障がいのある方の仕事や生活に関する支援を行う機関です。
職業訓練機関の紹介や就職活動のサポート、健康管理や障害福祉サービスの手続きなどの支援も行っています。
医師の診断書があれば、障害者手帳を持っていなくても利用することができます。

地域障害者職業センター

地域障害者職業センターでは、医療関係者と連携を取りながら、精神疾患のある方や事業者に対して雇用や職場復帰、職場定着を目指した支援を行っています。
職業評価や職業リハビリテーションを通して、自分の能力を活かして就職できるようトレーニングする機関です。
障がいのある方だけでなく、支援が必要なグレーゾーンの方も利用することができます。

ハローワーク

ハローワークは、求職登録を行うことで、求人検索を行ったり、就職活動に関する相談をすることができる公的機関です。
障がいのある方に向けた専用の窓口もあり、専門の支援員に就職に関する相談をすることができます。
グレーゾーンの方を対象に若年コミュニケーション能力要支援者就職プログラムというものが行われています。
そのため、発達障害と診断されていなくても、ハローワークで総合的な支援が受けられるでしょう。

就労移行支援事務所

就労移行支援事業所は、一般就労を目標とする方の職業訓練や就職活動、定着支援を行う機関です。
就職に向けたトレーニングを受けられることが特徴で、プログラム内容は事業所により異なるため、ご自身に合った事業所を選ぶとよいでしょう。
対象は、18歳以上65歳未満の障がいのある方ですが、医師の診断書があれば利用できる場合もあるため、事業所に問い合わせしてみましょう。

発達障害グレーゾーンの方でも強みを活かして仕事ができる

発達障害グレーゾーンとは、発達障害の特性があっても診断がされていない方のことです。
しかし、発達障害の症状や特性があり、実際に困りごとが生じている場合も少なくありません。
仕事をする上で困りごとが生じる場合もあり、特性に合わせた対策が必要となります。
仕事における困りごとは、専門の機関に相談し、サポートを受けるとよいでしょう。
発達障害グレーゾーンの方でも、ご自身の強みを活かして仕事をしてきましょう。

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牧野夏乃
ライター

牧野夏乃

看護師として10年間総合病院で勤務。循環器科・救急科にて急性期看護を学びました。働きながら看護学士を取得。現在は看護師ライターとして活動しています。看護師としての知識や経験を活かし医療や健康、食についての記事の執筆をしています。

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