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職場復帰支援とは?5つのステップから注意すべきポイントまで解説!

職場復帰支援とは?5つのステップから注意すべきポイントまで解説!

記事の目次

  1. 1職場復帰支援とは
  2. 1.1職場復帰支援が必要な背景
  3. 1.2職場復帰支援の重要性
  4. 2職場復帰支援までの5つのステップ
  5. 2.1①病気休業開始及び休業中のケア
  6. 2.2②主治医による職場復帰可能の判断
  7. 2.3③職場復帰の可否判断及び職場復帰支援プランの作成
  8. 2.4④最終的な職場復帰の決定
  9. 2.5⑤職場復帰後のフォローアップ
  10. 3職場復帰支援の策定手順
  11. 3.1自社の現状の調査・分析
  12. 3.2メンタルヘルスの担当者専任
  13. 3.3職場復帰支援プランの作成
  14. 4職場復帰までの支援プログラムの一例
  15. 4.1おためし出勤
  16. 4.2リワークプログラムへの参加
  17. 4.3職場環境の改善
  18. 4.4ソーシャルスキルトレーニングの実施
  19. 4.5生活行動の記録
  20. 5職場復帰支援の際の注意点
  21. 5.1主治医の診断だけで判断をしない
  22. 5.2従業員の家族にも支援を求める
  23. 5.3事業場外資源の活用
  24. 5.4社内でメンタルヘルスの知見を深める研修の実施
  25. 5.5定期的なヒアリングの実施
  26. 6職場復帰支援後のケアも重要

職場復帰支援とは

職場復帰支援は、心の健康問題で休業している労働者がスムーズに職場復帰するために、休業から復職までの流れを明確化した計画書の作成や、休職者への継続的なケア、職場環境の整備などを含みます。

厚生労働省が推奨する「職場復帰支援プログラム」には、休職者の健康状態の把握、主治医との連携、職場復帰に向けた準備、復職後のフォローアップなどが定められています。

職場復帰支援が必要な背景

ストレス社会と呼ばれる今日、職業生活における強い不安やストレスを感じる労働者は増加傾向にあり、仕事を休職する場合も少なくありません。

休職した労働者の円滑な職場復帰を支援することは、貴重な労働力の維持・活用を図る企業経営の観点から重要な課題となっています。

職場復帰支援の重要性

職場復帰支援プログラムの策定と実施は、休職者がストレスや不安から解放され、安心して休養し、復職後も安定して働き続けられるようにするために重要です。

デリケートで滞りがちな対応がスムーズに進むようになり、休職者は復帰までの道筋が明確に見通せるようになります。また、復職後も想定しているため、休職者が復職せずに離職する、または復職しても再度離職してしまう事例を防ぐことに繋がります。

職場復帰支援は、休職者個人の健康とキャリアの回復だけでなく、企業全体の生産性向上とポジティブな職場環境の構築にも寄与します。

休職者が抱えるメンタルヘルス問題に対する理解を深め、適切な支援を行うことで、全従業員のメンタルヘルスケアの意識が高まり、より健康で働きやすい職場が実現します。

以上の点から、職場復帰支援は単に休職者を職場に戻すための制度ではなく、企業文化としてのメンタルヘルスケアを推進し、従業員と企業双方にとってプラスの効果をもたらす重要な取り組みであると言えます。

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職場復帰支援までの5つのステップ

職場復帰支援までの5つのステップは、ストレスや不安によるメンタルヘルス不調やその他の健康上の問題から休職した従業員が、再び職場に戻るための道のりを支援するための重要なプロセスです。

これらのステップは、休職中の従業員に対する継続的なケアから始まり、健康状態の改善を確認し、職場復帰の準備、実際の復帰、そして復帰後のフォローアップに至るまで、一連の流れを包括的にカバーしています。

このプロセスを通じて、従業員は自身のペースで職場に復帰し、企業は価値ある人材を維持することができます。

①病気休業開始及び休業中のケア

休業が開始されると、従業員とその家族、主治医、そして職場は密接に連携を取り合う必要があります。休業中のケアには、心理的サポート、健康状態のモニタリング、そして必要に応じた職場復帰の準備が含まれます。

休業中の従業員に対して、定期的な健康状態の確認、メンタルヘルスのサポート、そして職場復帰に向けた情報提供が行われます。

②主治医による職場復帰可能の判断

従業員の健康状態が改善し、主治医が職場復帰可能と判断した場合、その情報は職場に伝えられます。このステップでは、主治医の診断を基に、従業員の職場復帰に向けた具体的な計画が始まります。

主治医は、従業員の健康状態だけでなく、職場復帰に際して必要な配慮や制限事項についても意見を提供します。

③職場復帰の可否判断及び職場復帰支援プランの作成

従業員の健康状態と職場の状況を考慮し、職場復帰の可否が判断されます。職場復帰可能な判断となった場合、従業員に合わせた職場復帰支援プランが作成されます。

このプランには、復職初期の業務内容や時間、必要な職場環境の調整、同僚や上司とのコミュニケーション方法などが含まれます。

④最終的な職場復帰の決定

職場復帰支援プランの作成後、従業員、主治医、職場の関係者が最終的な職場復帰プランに同意します。このプロセスには、従業員の意向を尊重し、職場の実情に合わせた柔軟な対応が求められます。

最終的な職場復帰の日程が決定され、従業員は職場に戻る準備を整えます。

⑤職場復帰後のフォローアップ

職場復帰後は、従業員の健康状態と職場適応を継続的にモニタリングし、必要に応じて支援を提供します。この段階では、従業員のストレスレベルの管理、職場環境の改善、同僚や上司とのコミュニケーションの促進などが重要になります。

職場復帰支援プランは、従業員の状況に応じて適宜見直し、調整が行われます。

職場復帰支援は、従業員が健康と自信を取り戻し、再び職場の一員として活躍できるようにするための重要なプロセスです。各ステップを丁寧に実施することで、従業員と企業双方にとって最良の結果をもたらすことができます。

職場復帰支援の策定手順

職場復帰支援プログラムは、心の健康問題で休業している従業員が円滑に職場復帰を果たすための、休業から復職までのプランです。

このプログラムの策定は、従業員、企業、そして社会全体にとって重要な意味を持ちます。以下では、職場復帰支援プログラムの策定手順について解説します。

自社の現状の調査・分析

職場復帰支援プログラムを策定する第一歩は、自社の現状を把握することです。

これには、休業から復職までの現在の流れ、過去の取り組み、そして休業した従業員の状況に関するデータの収集と分析が含まれます。

この過程で、企業は自社が直面している課題を明確にし、改善のための目標を設定することができます。

メンタルヘルスの担当者専任

職場復帰支援プログラムの成功は、専門知識を持つ担当者の存在に大きく依存します。

従業員の再休業や他の従業員への負担を防ぐためにも、メンタルヘルス対策の担当者を選任し、復職委員会を立ち上げることが推奨されます。

この委員会は、経営者層、産業医、人事労務管理スタッフ、メンタルヘルス推進担当者など、多岐にわたるスタッフで構成されるべきです。

職場復帰支援プランの作成

職場復帰支援プランの作成にあたっては、事業場の現状や従業員のニーズを反映させることが重要です。

プランには、従業員が安心して復職できるようなサポート体制の構築、休業から復職までの具体的なステップ、復職後のフォローアップ計画などが含まれるべきです。

また、プランの策定には衛生委員会での調査審議や、産業医などの専門家からの助言が不可欠です。

職場復帰支援プログラムの策定は、休業した従業員がスムーズに職場に戻り、再び有意義な業務に従事できるようにするための重要なプロセスです。

このプロセスを通じて、企業は従業員に対するサポート体制を強化し、メンタルヘルス不調による休業の再発を防ぐことができます。また、従業員は「戻る場所がある」という安心感を持つことができ、職場復帰後も安定した業務遂行が可能になります。

職場復帰支援プログラムの策定と実施は、従業員と企業双方にとって有益な取り組みであり、メンタルヘルスの問題に対する企業の前向きな姿勢を示すものです。

職場復帰までの支援プログラムの一例

職場復帰までの支援プログラムは、休職を経験した従業員が再び職場に戻る過程をスムーズにし、健康的かつ生産的な方法での復帰を促進するための重要な取り組みです。

メンタルヘルスの問題やその他の健康上の理由で休職した従業員に対して、企業が提供できる具体的な支援策の一例を紹介します。

これらのプログラムは、従業員が職場環境に再適応し、以前と同じく、あるいはそれ以上に活躍できるようにするために設計されています。

おためし出勤

おためし出勤は、休職からの復帰過程において、従業員が職場環境に再び慣れるためのプログラムです。

この段階では、従業員はフルタイムではなく、短時間から徐々に勤務時間を延長していきます。このプロセスは、従業員が仕事の負担に再び適応する能力を評価し、必要に応じて職務の調整を行う機会を提供します。

リワークプログラムへの参加

リワークプログラムは、特にメンタルヘルスの問題で休職した従業員を対象とした、職場復帰を支援するためのプログラムです。

これには、ストレス管理の技術、職場でのコミュニケーションスキルの向上、そして個人の課題に対処するための戦略が含まれます。このプログラムは、従業員が職場に戻る前に自信とスキルを再構築するのを助けます。

職場環境の改善

職場環境の改善は、従業員が健康的で生産的な環境に戻ることを保証するために不可欠です。

これには、作業スペースの物理的な調整、フレキシブルな勤務時間の導入、メンタルヘルスサポートの利用が容易になるような措置が含まれます。職場の改善は、従業員の満足度と生産性の向上に直接貢献します。

ソーシャルスキルトレーニングの実施

ソーシャルスキルトレーニングは、従業員が職場の人間関係を改善し、コミュニケーション能力を高めるのを支援します。

このトレーニングは、対人関係のストレスを減少させ、職場での協力とチームワークを促進することを目的としています。また、従業員が職場の社会的な側面に再び適応するのを助けます。

生活行動の記録

生活行動の記録は、従業員が自身の健康状態、ストレスレベル、そして職場復帰プロセス中の進捗を追跡するためのツールです。

この記録を通じて、従業員と支援スタッフは、復職プロセスの効果を判断し、必要に応じて調整を行うことができます。

職場復帰支援プログラムは、休職した従業員が安全かつ効果的に職場に戻るための重要なステップです。

おためし出勤、リワークプログラム、職場環境の改善、ソーシャルスキルトレーニング、そして生活行動の記録は、従業員が職場復帰の過程で直面する可能性のある課題に対処するための一例です。

これらのプログラムを通じて、従業員は自信を持って職場に戻り、企業は貴重な人材を維持することができます。

職場復帰支援の際の注意点

職場復帰支援は、メンタルヘルス不調やその他の理由で休職した従業員が再び職場に戻る際に、スムーズに適応できるようにするための重要なプロセスです。

以下のポイントは、従業員が健康的かつ安全に職場に復帰するために特に注意すべき事項です。

主治医の診断だけで判断をしない

主治医の診断書は復職の可否を判断する上で重要な資料ですが、職場復帰の最終判断に際しては、従業員の実際の業務遂行能力や職場環境への適応能力も考慮する必要があります。

従業員の健康状態だけでなく、職場の実情や従業員の業務内容についても詳細に検討し、産業医や専門家と連携して総合的な判断を行うことが重要です。

従業員の家族にも支援を求める

従業員の家族は、復職過程において大きな支えとなり得ます。

家族に対しても復職支援プログラムの内容を説明し、復職に向けた準備やフォローアップの過程で協力を得ることが、従業員のスムーズな職場復帰に寄与します。

事業場外資源の活用

職場復帰支援には、外部の専門機関やサービスを活用することも有効です。

メンタルヘルスケアの専門家、リハビリテーション施設、職業訓練機関など、従業員のニーズに合わせた外部リソースを積極的に利用しましょう。

社内でメンタルヘルスの知見を深める研修の実施

従業員だけでなく、管理職や同僚も含めた社内全体でメンタルヘルスに関する理解を深めることが、復職した従業員のスムーズな職場適応を支援します。

ストレス管理やメンタルヘルスに関する研修やワークショップを定期的に実施し、職場全体のサポート体制を構築しましょう。

定期的なヒアリングの実施

復職後の従業員に対しては、定期的なヒアリングを通じて現在の状況や困っていること、職場での適応状況などを確認します。

このフィードバックを基に、必要に応じて職場復帰支援プランの見直しや追加のサポートを行うことが、復職後の安定を促進します。

職場復帰支援は、従業員が健康的かつ円滑に職場に戻るために必要なプロセスです。

主治医の判断や診断書だけでなく、従業員の実際の業務遂行能力や職場環境への適応能力を総合的に判断し、家族や外部資源の支援を得ながら、社内でのメンタルヘルスに関する理解を深めることが重要です。

また、復職後も定期的なヒアリングを通じて従業員の状況を把握し、適切なサポートを提供することが、成功した職場復帰には不可欠です。

職場復帰支援後のケアも重要

職場復帰支援は、従業員が心の健康問題やその他の理由で休業した後、安全かつ円滑に職場に戻るための重要なステップを踏むプロセスです。

このプロセスは、休職者の健康状態の把握から始まり、主治医との連携、職場復帰に向けた準備、そして復職後のフォローアップに至るまで、一連の流れを包括的にカバーしています。

しかし、職場復帰支援のプロセスが完了した後も、従業員のケアは終わりません。復職後のフォローアップは、従業員が再び職場の一員として活躍できるようにするために、同じくらい重要な役割を果たします。

復職後のケアは、従業員が職場環境に再適応する過程で直面するかもしれない困難やストレスに対処するためのサポートを提供します。

この段階では、定期的なヒアリングを通じて従業員のストレスチェック、健康状態や職場での適応状況を確認し、必要に応じて職場復帰支援プランの見直しや追加のサポートを行うことが求められます。

また、従業員の家族や外部資源の活用、社内でのメンタルヘルスの知見を深める研修の実施など、復職支援の際に重要視されたポイントも引き続き重要です。

職場復帰支援後のケアを通じて、従業員は自分自身のペースで職場に再適応し、以前と同じくらい、あるいはそれ以上に職場で活躍することが可能になります。

このプロセスは、従業員個人の健康とキャリアの回復だけでなく、企業全体の生産性向上とポジティブな職場環境の構築にも寄与します。

従業員と企業双方にとってプラスの効果をもたらす職場復帰支援は、企業文化としてのメンタルヘルスケアを推進し、より健康で働きやすい職場を実現するための重要な取り組みです。

職場復帰支援とその後のケアは、従業員が職場で再び充実した業務生活を送るための基盤を築きます。

企業が従業員の健康と福祉を優先し、継続的なサポートを提供することで、従業員は自信を持って職場に戻り、その能力を最大限に発揮することができるでしょう。

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鈴木コメイチ
ライター

鈴木コメイチ

働き方、福祉、スポーツの記事を中心に執筆しているWebライターです。リサーチの経験を活かして世の中のライフスタイルを分析し、障がいのある方々の生活や仕事に役立つ記事を心を込めて執筆しています。一人でも多くの方のヒントになれれば幸いです。

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