発達障害の方のコミュニケーションの特徴とは?悩みの原因や対策も要チェック!
記事の目次
- 1発達障害とは
- 1.1発達障害の定義と種類
- 1.2発達障害の原因
- 2発達障害の方のコミュニケーションの特徴とは?
- 2.1想像力が乏しい
- 2.2冗談を言葉通りに受け取る
- 2.3相手の気持ちや空気を読むのが苦手
- 2.4興味のあることだと話しすぎてしまう
- 2.5人間関係を理解するのが難しい
- 3発達障害の方のコミュニケーション上での悩みの原因とは
- 3.1自閉症スペクトラム障害(ASD)の場合
- 3.2学習障害(LD)の場合
- 4発達障害の方のコミュニケーションでの対策
- 4.1指示は具体的に出してもらう
- 4.2自分のためのコミュニケーションマニュアルを作成する
- 4.3コミュニケーションの理解を職場から得る
- 4.4就労移行支援事業所や支援機関に相談する
- 5発達障害の方が就職・転職する上でサポートを得られる支援機関
- 5.1精神保健福祉センター
- 5.2就労移行支援事業所
- 5.3ハローワーク
- 5.4障害者就業・生活支援センター
- 6発達障害の方はコミュニケーションでの自分の特性を理解しよう
コミュニケーションは、社会生活を送るうえで欠かせないものですが、発達障害の方にとっては、時に大きな壁となる場合があります。
例えば、相手の感情を読み取れなかったり、思ったことをそのまま口に出してしまったりして、誤解を招いてしまう場合もあるでしょう。
この記事では、発達障害の方のコミュニケーションの特徴を解説します。
また、コミュニケーションの悩みに対する対策や支援機関についてご紹介します。
発達障害とは
発達障害とは、脳の発達に関わる障がいの総称です。
通常、幼少期からその特徴が現れ始めますが、なかには大人になってから学校や仕事でつまづき、そこで初めて診断される方もいます。
以下より、発達障害の定義や種類、原因について解説します。
発達障害の定義と種類
発達障害とは、生まれつき脳機能の発達に偏りがあり、社会生活を送るうえで支障をきたす障がいを指します。
発達障害には、自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などが含まれます。
それぞれの特性については、以下の表をご覧ください。
診断名 | 特性 |
自閉症スペクトラム(ASD) |
|
注意欠如・多動性障害(ADHD) |
|
学習障害(LD) |
|
発達障害の原因
発達障害の原因は完全には解明されていませんが、先天的に脳機能の一部に障がいがあるのが原因と考えられています。
また、家族に発達障害と思われる方がいる場合、その子どもに遺伝する割合が高まると考えられています。
さらに、妊娠中に母親に何らかのストレスがあったり、薬物やアルコールを摂取したりすると、子どもに影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
このように、発達障害の原因はいまだはっきりしておらず、さまざまな要素が重なって発症すると考えられています。
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発達障害の方のコミュニケーションの特徴とは?
発達障害の方は、コミュニケーションの取り方に特徴があります。
ただし、この特徴が人間関係に悪い影響を及ぼすこともあり、職場や日常生活に支障をきたす場合も少なくありません。
以下より、発達障害の方のコミュニケーションの特徴について解説します。
想像力が乏しい
発達障害の方のなかには、想像力が乏しく、あいまいな言葉や比喩表現を理解するのが難しい方がいます。
例えば「あれ取って」と言われても「あれ」が何なのかを理解できなかったり「ちょっと待って」と言われても「ちょっと」がどの程度かを察するのが難しかったりするでしょう。
発達障害の方は言葉を文字どおりに受け取りやすく、うまくコミュニケーションを取るのが難しい傾向にあります。
冗談を言葉通りに受け取る
発達障害の方は、冗談や皮肉を言葉どおりに受け取ってしまうことがあります。
理由として、発達障害のある方は非言語的なコミュニケーションを読み取るのが苦手な傾向にあるからです。
コミュニケーションをとる時には、言葉以外にも相手の表情や声のトーン、ジェスチャーなどから、相手の真意を読み取ることが多いでしょう。
しかし、発達障害の方は言われた言葉をそのまま受け取ってしまう場合が多いため、たとえ冗談だったとしても本気にしてしまう方もいます。
相手の気持ちや空気を読むのが苦手
発達障害の方は、他人の感情や社会的な空気を読み取るのが苦手な傾向にあります。
そのため、場の雰囲気に合わない発言をしてしまったり、自分の思ったことをストレートに伝えてしまい、相手を不快にさせることもあるでしょう。
人によっては、相手の感情を理解しづらく、学校や職場などで対人トラブルを起こす場合もあります。
興味のあることだと話しすぎてしまう
発達障害の方は、特定の物事に対して非常に熱中し、話し始めると止まらなくなる場合もあります。
その原因は、他人の興味や反応を読み取るのが難しいためです。
障がいの有無にかかわらず、自分の好きな物事について誰かに話すことはあるでしょう。
しかし、相手からの反応が薄かったり、興味がなさそうな表情だったりすれば、話題を変えるのが一般的です。
発達障害の方は、相手の反応や興味の有無を読み取るのが苦手な傾向にあるため、話題を変えず、一方的に自分の話をしてしまう場合もあります。
人間関係を理解するのが難しい
発達障害の方は、人間関係の複雑さを理解するのが難しい場合があります。
職場の上下関係や、友情や恋愛などの人間関係を把握するのが苦手なため、他人との距離感をうまく調整できないかもしれません。
例えば、上司と部下の関係であるにもかかわらず、くだけた口調で話しかけてしまったり、馴れ馴れしい態度を取ったりすることがあります。
発達障害の方は、このような行動を「失礼だ」と指摘されても、失礼な理由を理解するのが難しい傾向にあります。
発達障害の方のコミュニケーション上での悩みの原因とは
先述したとおり、発達障害の方はコミュニケーションにおいて悩みを抱えることが多いです。
とはいえ、同じ発達障害でも自閉症スペクトラム(ASD)と学習障害(LD)は障がい特性や悩みの原因も異なるでしょう。
詳しくは以下で解説します。
自閉症スペクトラム障害(ASD)の場合
自閉症スペクトラム障害(ASD)の方がコミュニケーションでつまづく原因は、非言語的なコミュニケーションの理解が難しい点にあります。
相手の表情や身振りから感情を読み取ることが苦手で、間接的な表現や比喩を文字通りに受け取ってしまうことがあるでしょう。
また、ASDの方は、自分の考えや感情を適切に表現できない傾向があります。
そのため、相手の立場になって考えずにストレートな物言いをしてしまい、反感を買ってしまうかもしれません。
このように、ASDの方は相手の表情や感情を読み取れないことが原因で、コミュニケーションに対する悩みを抱えやすい方が多いのです。
学習障害(LD)の場合
学習障害(LD)の方は特定の情報伝達が苦手で、コミュニケーションにも影響を及ぼすことがあります。
例えば、文字を読むのが苦手な方は、口頭で指示を出してもらったり、ICレコーダーで録音したりなどの工夫が求められます。
しかし、障がいに対する理解がない職場の場合、書類に書かれた指示を理解できなかっただけで「この人はコミュニケーションに難がある」と誤解されるケースもあるでしょう。
発達障害の方のコミュニケーションでの対策
発達障害の方は、職場でのコミュニケーションがうまくいかずに悩んでいる方も多いでしょう。
しかし「発達障害だから」といって、コミュニケーションを諦める必要はありません。
自分のコミュニケーションの特徴に応じた対策を立て、職場の方々から理解を得られれば、円滑なコミュニケーションがとれます。
ここからは、発達障害の方のコミュニケーション対策について紹介します。
指示は具体的に出してもらう
誤解を生まないコミュニケーション対策として、上司から指示をもらう際には、あいまいな言葉や抽象的な表現を避け、具体的に指示を出してもらいましょう。
例えば「あとで」という時間的な指示よりも「3時に」という具体的な時間を指定してもらうほうが理解しやすいです。
自分のためのコミュニケーションマニュアルを作成する
発達障害の方は、自分自身のコミュニケーションの特徴を理解し、マニュアルを作成するとよいでしょう。
マニュアルには、自分が理解しやすい言葉やフレーズ、コミュニケーションの際に気をつけるべきポイントなどをまとめておくと、実際のコミュニケーションで役立ちます。
また、LDの方は自分が理解しやすい形でマニュアルを作成しましょう。
文字を読むのが苦手な場合、ICレコーダーを使って音声マニュアルを作成するのがおすすめです。
マニュアルを作成し、それに従って行動すれば、知らないうちに失礼な発言・態度を取ってしまったり、指示の内容を誤って理解してしまったりするのを防げるかもしれません。
コミュニケーションの理解を職場から得る
先ほど紹介した対策を実行するには、上司や同僚など、職場の方々から障がい特性に対する理解を得る必要があります。
例えば、上司に具体的な指示を出してもらったとしても、先輩や同僚などが特性を理解しておらず、あいまいな言葉でコミュニケーションを取ってしまう可能性もあるでしょう。
また、職場に障がいに対する理解があれば、たとえうまく意思疎通ができなかったとしても、周りの方も感情的にならず、冷静に対応してくれるかもしれません。
発達障害の方は、職場の方にコミュニケーションの特徴を理解してもらい、一緒に対策を実行する必要があります。
就労移行支援事業所や支援機関に相談する
発達障害の方が充実した社会生活を送るためには、就労移行支援事業所や支援機関を利用してみるのもよいでしょう。
これらの機関では、コミュニケーションスキルの向上や職場での適応をサポートします。
就労移行支援事業所をはじめとする支援機関には、発達障害に関する専門的な知識を持った職員が所属しています。
そのため、専門家のアドバイスを受けながら、自分に合ったコミュニケーション方法を見つけられるでしょう。
また、専門機関は発達障害のあるご本人と職場の方々の間に入り、両者が円滑にコミュニケーションをとれるようアドバイスをします。
「職場に自分の障がいについて言い出せない」という方は、ぜひ専門機関に相談してみましょう。
発達障害の方が就職・転職する上でサポートを得られる支援機関
発達障害の方が職場で良好なコミュニケーションをとるには、周囲からの理解や支援が必要です。
以下で紹介する機関では、専門知識を持った職員が発達障害の方の相談に乗り、コミュニケーションがうまくいかない原因や対策を一緒に考えます。
仕事がうまくいかない方やコミュニケーションで困っている方は、ぜひ相談してみましょう。
精神保健福祉センター
精神保健福祉センターは、地域の精神保健に関する総合的な支援を行っている機関です。
発達障害のある方が就職活動を行ううえで、カウンセリングや職業相談など、心理的なサポートを受けられます。
また、職場での人間関係やコミュニケーションに関する悩みに対しても、専門の相談員がアドバイスを提供します。
相談員が親身になって相談に乗り、就労移行支援事業所やハローワークなどの機関につなげる場合もあります。
精神保健福祉センターは、職場でのコミュニケーションで悩んでいる方や「どこに相談すればよいかわからない」という方におすすめです。
各地域のセンターの連絡先は、以下のサイトでご確認ください。
就労移行支援事業所
就労移行支援事業所は、満18歳以上65歳未満の障がいのある方が、一般企業での就労をめざすための訓練を行う事業所です。
就労移行支援事業所では、利用者さん一人ひとりの特性を踏まえた個別の支援プランを立て、訓練を行います。
例えば、コミュニケーションが苦手な場合、SST(ソーシャルスキルトレーニング)を通じて、コミュニケーションスキルや職場でのトラブル対策を学べるでしょう。
また、就労移行支援事業所ではコミュニケーション方法のみならず、ストレス管理やビジネスマナーなど、実際の職場で役立つノウハウを身につけられます。
就労定着のサポートを提供しているのも大きな特徴です。
ハローワーク
ハローワークは、国が運営する公共の職業安定所です。
就職活動に関する幅広いサービスを提供しており、障がいのある方に対して、専門の職員が就職相談に応じます。
具体的には、履歴書の書き方を教えたり、面接対策を行ったり、障がい者雇用に理解のある企業の情報を提供したりするでしょう。
また、ハローワークは、後述する障害者就業・生活支援センターと連携し、職場実習の機会を提供することもあります。
職場実習では、就職する前に実際の職場環境を体験できるため、自分に合う職場を見つける鍵となるでしょう。
障害者就業・生活支援センター
障害者就業・生活支援センターは、障がいのある方の就労支援と生活支援を行う機関です。
職場でのコミュニケーションの取り方や、障がい特性を活かした職場選びなど、実践的なアドバイスが受けられます。
就職後も定期的なフォローアップを行い、職場での適応をサポートするため、安心して働き続けられるでしょう。
また、生活支援では、職員が健康管理や金銭管理など、働き続けるうえで大切な生活習慣についてアドバイスをします。
人によっては、障害年金や福祉サービスの申請に関するサポートを行う場合もあるでしょう。
障害者就業・生活支援センターでは、発達障害のある方が抱える悩みや不安に対して、専門的な知識を持つ職員がサポートします。
発達障害の方はコミュニケーションでの自分の特性を理解しよう
発達障害の方は、その障がい特性により、職場でのコミュニケーションに苦労することも多いでしょう。
自分自身のコミュニケーションスタイルを知って対策を立て、周囲に理解してもらうと、よりスムーズな人間関係を築けるかもしれません。
また、発達障害の支援機関に相談し、適切なサポートを得るのも効果的です。
支援機関では、専門知識のある職員が親身になって相談に乗り、一人ひとりの状況に合わせたアドバイスをするでしょう。
一人で抱え込まず、周囲の理解と協力を得て、円滑なコミュニケーションをめざしましょう。
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