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うつ病の人に向いている仕事を調査!職場での対処法や支援サービスは?

うつ病の人に向いている仕事を調査!職場での対処法や支援サービスは?

記事の目次

  1. 1うつ病とは?
  2. 1.1うつ病の症状
  3. 1.2うつ病の原因
  4. 2うつ病の方に向いている仕事
  5. 2.1ひとりで進められる仕事
  6. 2.2柔軟な働き方ができる仕事
  7. 2.3リモートワークができる仕事
  8. 2.4専門スキルを得られる仕事
  9. 3うつ病の方に向いていない仕事
  10. 3.1納期が厳しい仕事
  11. 3.2ノルマのある仕事
  12. 3.3正確性が要求される仕事
  13. 3.4課題がわかりにくい仕事
  14. 3.5対人要素が多い仕事
  15. 4うつ病の方が就職するときに気をつけるポイント
  16. 4.1生活リズムを整える
  17. 4.2自分の症状を理解する
  18. 4.3職場に相談するなど働き方を工夫する
  19. 4.4主治医に相談する
  20. 4.5悪化したら休職をする
  21. 5うつ病の方が仕事をする際に受けられる支援
  22. 5.1傷病手当金
  23. 5.2自立支援医療制度
  24. 5.3失業手当
  25. 5.4障害年金
  26. 5.5障害者就業・生活支援センター
  27. 5.6就労移行支援事業所
  28. 6うつ病の方は自分の症状を理解し無理せずに仕事をしよう

うつ病とは気分の落ち込みといった精神症状、食欲減退や不眠といった身体症状など出て、日常に大きく支障をきたしている状態です。

うつ病の方が就職や転職などをするときに「どんな仕事を選んだらいいか?」と迷ってしまうかもしれません。

そこで今回はうつ病の方に向いている仕事について紹介していきます。

職場での対処法や支援サービスについても解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

うつ病とは?

フリー写真素材ぱくたそ

うつ病は気分障害の一つで、ほぼ毎日ほぼ一日中続く抑うつ気分が特徴的な疾患です。

また、100人に約5~8人がうつ病を経験しているとされ、男性よりも女性の方が発症率が高いと言われています。

ここからはうつ病の具体的な症状・原因について詳しく解説します。

うつ病|こころの情報サイト
こころの病気といっても、種類も症状も様々。病名をつける方法は体の病気とは考え方が異なり、主に症状や持続期間、生活上の支障などから診断名をつけます。

うつ病の症状

うつ病の症状は大きく2つに分かれています。

  • 精神面
  • 身体面
以下でそれぞれについて解説していきます。

①精神面

精神面としては以下の症状が出ます。

  • 抑うつ気分
  • 興味や喜びが少なくなる
  • 疲労感、気力の減退
  • 思考や集中を行えなくなる
  • 脳機能の低下(空間認知機能や計算能力、文章構成能力など
  • 自分のことを無価値もしくは罪悪感に感じる
  • 自らの死について考える(希死念慮)

抑うつ気分とは気分が落ち込んで、否定的・悲観的な気持ちになってしまうことです。

今まで楽しめていたことが急に楽しめなくなったり、興味を失ってしまうのも、うつ病の特徴と言えます。

疲れを感じやすくなったり、仕事や学業に取り組むための気力や集中力が削がれることから、周囲からはやる気がないと誤解を招く可能性もあり、
自分自身もそれによって自責的な思考に陥ることもあります。

②身体面

身体面には以下の症状が現れます。

  • 不眠もしくは過眠
  • (食事療法をしていないにも関わらず)体重の増加・減少
  • 食欲の増加・低下

うつ病の急性期には、ほとんど毎日のように不眠もしくは過眠が出現します。

また、体重や食欲の増減もみられることがあります。

うつ病の原因

うつ病の原因は、明確には分かっていませんがモノアミン仮説が有力とされています。
これは、神経伝達物質であるノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンの分泌異常によってうつ病などが生じるのではないかという仮説です。
抗うつ薬はこれらの神経伝達物質に働きかけることで抗うつ効果をもたらしているということが分かっています。

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うつ病の方に向いている仕事

Photo byMohamed_hassan

うつ病の方におすすめしたい仕事は、以下の4つです。

  • ひとりで進められる仕事
  • 柔軟な働き方ができる仕事
  • リモートワークができる仕事
  • 専門スキルを得られる仕事

就職・転職するときの参考にしてみてください。
1つずつ詳しく説明していきます。

ひとりで進められる仕事

ひとりで進められる仕事は、うつ病の方に向いているでしょう。

職場の人間関係からストレスになり、うつ病を発症した方もいるかもしれません。ひとりで進められる仕事であれば、他の人と協力しなくても自分だけで仕事を完結できます

たとえば、ライターや動画編集などは自宅でひとりで行うことができる仕事の1つです。

最近ではフリーランスとして働くこともできるので、是非検討してみてください。

柔軟な働き方ができる仕事

うつ病の方には、働く場所・時間、仕事内容は自分で決められるような柔軟に働ける仕事であれば、もし仮に症状が辛いときでも働きやすいでしょう。

また、相性の良いクライアントを選べるため、人間関係を煩わしくさせないというメリットもあります。

自営業やフリーランスで働けば、柔軟に働くことができるので、仕事が軌道に乗るまで時間はかかるかもしれませんが、実現した後は生活の質が上がるでしょう。

リモートワークができる仕事

リモートワークで働ける仕事は、うつ病の方に向いているでしょう。パソコンさえあれば自宅でリモートで仕事ができるため、人間関係でストレスになることが減るでしょう。

一方で、リモートワークだからこそのストレスもあります。
連絡手段が電話やチャットといった顔の見えない方法になるため、相手の本心を勘ぐりすぎてしまいそれがストレスになることもあります。

リモートワークができる会社を検討する際には、どのようなツールを使用してコミュニケーションを行うのか予め確認しておくことが望ましいといえます。

令和4年度テレワーク人口実態調査|国土交通省

専門スキルを得られる仕事

うつ病の方には、専門スキルを得られる仕事がおすすめです。

専門スキルが磨かれることで、成長につながっている実感が湧き、仕事を通して自分に自信を持つことができます。実務経験を積むことで、次に転職するとき年収を上げられるチャンスになります。

Webデザイン、経理・財務、ITエンジニアなど今需要の高い専門分野は数多くあるので、興味のある仕事でチャレンジしてみてください。

うつ病の方に向いていない仕事

Photo bystevepb

うつ病の方には苦手と感じやすい仕事は、以下の5つです。

  • 納期が厳しい仕事
  • ノルマのある仕事
  • 正確性が要求される仕事
  • 課題がわかりにくい仕事
  • 対人要素が多い仕事

上記の仕事は比較的プレッシャーに感じやすい仕事なため、もし選択する場合は周囲に協力をお願いすると良いでしょう。

それでは、それぞれの仕事について詳しく解説していきます。

納期が厳しい仕事

納期が厳しい仕事は、うつ病の方にはおすすめしません。

納期のスパンが短いと自分のペースで仕事をできず、突発的な案件がきたときに対応できなくなってしまいます。

うつ病の方はストレスなく働くためには、自分のペースで働けて、ある程度の自由や融通がきく環境であることが非常に大切です。

現在これらの仕事をしていてストレスを抱えている方がいらっしゃれば、会社やクライアントに、余裕を持った納期にできないか相談してみるのも良いでしょう。

ノルマのある仕事

うつ病の方には、ノルマのある仕事は苦手と感じるかもしれません。

ノルマを達成するにはくの取引先に行く行動力や、失敗しても気にせず折れない精神力が必要になってきます。

もちろんうつ病の方で上記のマインドや行動力を持っている方もいらっしゃいますが、ストレスを抱えてしまう可能性が高いことも事実です。

また、営業職はノルマのある仕事の代表と言えますが、中にはノルマを課さない営業職もあります。営業職にチャレンジしてみたい方は、応募や面接の際にノルマの有無を確認してみてください。

正確性が要求される仕事

うつ病の方は脳機能が低下するケースがあります。

これにより、うつ病になる前には行えていたような計算や文章の作成能力が下がってしまうことがあります。

脳機能の低下の有無や程度は人により異なりますが、自分自身の状況を理解しながら仕事を行わなくては、ミスをしてしまう可能性があります。
そのミスの内容やミスに伴う周囲の対応によっては、メンタル不調を再度きたす可能性もあります。

課題がわかりにくい仕事

課題がわかりにくい仕事は、うつ病の方が苦手に感じる傾向があります。

課題や目標が抽象的な仕事に対して、自分で筋道をつける段取りが多すぎると、複雑に考えなければなりません。ストレスを感じて、頭がパンクしてしまうので気をつけましょう。

課題に対しての小さな目標をいくつか設定すると、仕事をしやすくなります。

対人要素が多い仕事

うつ病の方には、対人要素が多い仕事が合わないかもしれません。

ストレスは人間関係、仕事内容などが原因で起こることがあります。営業の第一声に緊張したり、お客さんからのクレームが怖いと感じたりしたら、なるべく人と関わりの少ない仕事を選びましょう。

また事務職の中でも、対人要素が強い事務職もありますので、予め情報収集をしておきましょう。

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うつ病の方が就職するときに気をつけるポイント

Photo bygeralt

うつ病の方が就職するときに気をつけるポイントは5つあります。

  • 生活リズムを整える
  • 自分の症状を理解する
  • 職場に相談するなど働き方を工夫する
  • 主治医に相談する
  • 悪化したら休職をする

それぞれ詳しく解説していきます。

生活リズムを整える

うつ病の方は、生活リズムを整えることを意識しましょう。不眠や食欲低下によって、生活リズムが乱れている可能性があります。

具体的には以下のことを行なってください。

  • 栄養バランスを考えた食事をとる
  • 起床時間と就寝時間を決める
  • 適度に運動をする

取り入れやすいものからでいいので、少しずつ生活リズムを整えていきましょう。
現在働いていない方でも、極力同じ時間に起きるようにしたり、バランスの良い食事をとるようにすると負担感の軽減に繋がります。

自分の症状を理解する

自分にどんな症状が出ているかを理解することが大切です。

上記で解説したように、うつ病には精神面・身体面においてさまざまな症状があります。

しっかりどのような症状があるのかを把握しておくと、職場に自分の状態を理解してもらうためにも役立ちます

職場に相談するなど働き方を工夫する

職場に相談するなど働き方を工夫するようにしましょう。

うつ病は気分の波のある疾患の上、気分の波は他者からは推測することが難しいです。

そのため、まわりから見るとうつ病になっていると理解されない場合もあるので、事前に上司には伝えておくことをおすすめします。
職場に理解者がいると、安心して仕事をしやすくなります

可能であれば仕事の量を調整してもらい、無理のない範囲でできる量をこなすようにしてください。

主治医に相談する

主治医へは、就職する前から相談を行い、就職活動や仕事後のことについても定期的に相談することをおすすめします。

就職活動や、その後の仕事を行った際には、今まで感じなかった心身の不調が出てくることもあるかもしれません。
その際に、主治医を頼ることになる可能性は高く、些細な変化なども日頃から相談できると安心して就労に向かうことができます。

悪化したら休職をする

うつ病の方は、悪化したら休職をする選択肢もあるということを忘れてはいけません。

職場に迷惑をかけてしまう不安が起きるかもしれませんが、まずは自分の症状を改善することが最優先です。休職中に治療に専念すれば、また職場に復帰できるチャンスはあります。

休職中は治療に専念するほかにも、自分の好きなこと探したり、実践したりしてみてください。

予め、休職の制度などについて調べておくと、いざというときのお守り代わりになるかもしれません。

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うつ病の方が仕事をする際に受けられる支援

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うつ病の方が仕事をする際に受けられる支援を6つ紹介します。

  • 傷病手当金
  • 自立支援医療制度
  • 失業手当
  • 障害年金
  • 障害者就業・生活支援センター
  • 就労移行支援事業所

それぞれの支援について見ていきましょう。

傷病手当金

傷病手当金は、うつ病などの病気・ケガなどで休職するときに支給される手当のことです。業務以外の理由で起きた病気・ケガが対象となります。

ただし、金額は健康保険の加入期間、休職中の給与支給の有無によって変動する可能性があるので詳細の条件などは確認されてください。

また、傷病手当金の申請書には、医師の記入欄・会社の記入欄があるため、医師や会社との連絡調整が必要になります。

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自立支援医療制度

自立支援医療制度とは、うつ病などで通院している方を対象に、医療費の自己負担額を減らしてくれる制度です。

所得区分や症状によって負担額に上限が設定される場合もあります。

手続きをするには、まずは主治医の診断書にご相談することが第一歩となります。
その後、必要書類をお住まいの市町村の窓口に提出することになります。

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失業手当

失業手当とは、仕事を辞めてから次に就職するまでの間に支給される手当のことです。

失業手当の窓口はハローワークになるため、支給条件・支給期間・支給額についてのご相談はハローワークに行くことになります。

もしうつ病で就労が難しい状態でも、窓口相談・職業訓練も求職活動と見なされるので受給することができる場合があります。

障害年金

障害年金とは、病気やケガで仕事や生活に支障が出たときに受け取れる年金です。
うつ病になり、生活や働くことに支障が生じたときに受け取れる可能性があります。

窓口は年金事務所となり、支給要件や必要書類などは年金事務所で確認することとなります。
書類の書き方や医師への書類のお願いの仕方など複雑な要素も多く、障害年金の申請を代行してくださる社会保険労務士の方もいるため、そういった方にお願いするのも1つの選択肢です。

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障害者就業・生活支援センター

障害者就業・生活支援センターは、全国に設置されている障害のある方の仕事・生活をサポートする公的機関です。

仕事面では職業スキルの確認や面接対策、生活面では健康管理や障害福祉サービスの手続きなどの相談に乗ってくれます。仕事面・生活面から支援をすることで、安定した職業生活の実現を目的としています。

職業面・生活面の両方でご相談事がある方にはおすすめの施設です。

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就労移行支援事業所

就労移行支援事業所は、学校のように通いながら就職できるようにサポートをしてくれる場所です。

利用するには、一般企業での就職を希望していること、医師による診断を受けたことなどの条件があります。

サポート内容は職業訓練、応募書類の作成、面接対策などです。さらに就職した後も相談に乗ってくれたり、企業側に仕事環境の調整を依頼したりするので、安定して働き続けるための支援を受けられます。

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うつ病の方は自分の症状を理解し無理せずに仕事をしよう

Photo byStartupStockPhotos

今回はうつ病の方に向いている仕事、職場での対処法、支援サービスについても解説してきました。

向いてる仕事は、ひとりで進められる・柔軟な働き方ができる仕事など、自分のペースで働けるものがおすすめです。

うつ病の方が受けられる支援には、傷病手当金や自立支援制度などがあるので困ったときは積極的に活用してください。

うつ病は気分の波が生じ、どの状態が自分の真の状態なのか悩まれることも多いと思いますが、波があることも含め自分の症状を理解して、無理せずに仕事をしていきましょう

自分の得意を活かせる就職を実現しませんか?

日本就労移行支援センターでは、「人とコミュニケーションを取るのが苦手で仕事がつらい」や「自分らしく活躍できる仕事の見つけ方がわからない」というお悩みを抱えている方に向けて、就職のために必要な知識やスキルを習得し、就職とその後の職場定着のためのサポートを行っております。

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日本就労移行支援センターが選ばれる理由

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事業所一覧

  • 川崎駅前校
  • 横浜西口校
  • 本厚木駅前校

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まずは話を聞いてみるだけでも大丈夫です。
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よしさか
ライター

よしさか

大学では心理学を専攻し、臨床心理学や発達心理学など幅広く学びました。現在は心理学の知識を活かして、精神疾患・発達障害に関する記事を執筆するライターとして活動しています。就労支援について、分かりやすく伝えられるように執筆していきます。

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