うつ病などの心の病気になったら仕事はできる?おすすめの支援サービスも紹介!
記事の目次
- 1うつ病などの心の病気とは?
- 1.1誰でもなりうる身近な病気
- 1.2心の病気の主な原因
- 1.3脳の構造や機能の偏り
- 1.4心理的要因・ストレス
- 1.5遺伝
- 2心の病気の種類とは?
- 2.1うつ病
- 2.2双極性障害
- 2.3統合失調症
- 2.4適応障害
- 2.5不安障害
- 2.6依存症
- 3心の病気が理由で仕事をする上で困ること
- 3.1疲れやすい
- 3.2体調が安定しない
- 3.3仕事を休むなど職務に支障が出る
- 3.4職場の同僚の理解を得にくい
- 4心の病気が原因で仕事が出来なくなった場合
- 4.1まずはストレスを避け休職する
- 4.2退職や転職といった大きな決定は避ける
- 4.3生活習慣を整える
- 4.4医師に相談の上治療を続ける
- 5心の病気で仕事が出来ない場合の経済的な支援制度
- 5.1傷病手当金
- 5.2失業手当
- 5.3労災保険
- 5.4自立支援医療制度
- 5.5障害年金
- 5.6生活保護
- 6心の病気で仕事が出来ない場合に相談できる支援サービス機関
- 6.1精神保健福祉センター
- 6.2障害者就業・生活支援センター
- 6.3地域障害者職業センター
- 6.4ハローワーク
- 6.5転職エージェント
- 6.6就労移行支援事業所
- 7心の病気がある方が仕事を続けられる就職先の見分け方
- 7.1柔軟な働き方ができるかどうか
- 7.2周囲の理解があるか
- 7.3精神疾患がある方を積極的に雇用しているか
- 7.4精神疾患がある方の就労支援を活用する
- 7.5障害を開示して働くかどうか考え抜く
- 8心の病気がある方は自分に合った働きやすい仕事環境を見出そう
仕事や家庭においてストレスや負担が大きいと、体に不調が出たり、なんとなくやる気や元気がでないといった症状が出ることがあります。
そんな時「心の病気」があるのではないかと考える方もいるのではないでしょうか。
心身ともに不調の状態が続けば日常生活や仕事を続けることが難しくなることもあります。
しかし、仕事をして収入を得ることは、生活する上でとても大切なことです。
心の病気になったとき、仕事はどうしたらいいのか、支援サービスにはどのようなものがあるのかを解説していきます。
うつ病などの心の病気とは?
「心の病気」とは診断名ではなく、うつ病や統合失調症などの精神疾患を総称したものです。
心の病気は早期に治療を開始し、適切な治療を受けることで、再発を防ぐことができます。
また、休んでいると気持ちが焦ることもありますが、しっかりと休養し治療をすることが大切です。
うつ病などの心の病気とはどういったものかを解説していきます。
誰でもなりうる身近な病気
心の病気は誰にでもなりうる身近な病気であり、決して珍しい病気ではありません。
厚生労働省が令和2年度に公表した、患者調査の概況によると、精神疾患により入院している方は約236万人、通院している方は約266万人とされています。
また、生涯を通して5人に1人の割合で心の病気にかかると言われています。
つまり、現代において心の病気は自分自身や家族など、誰でもなりうる身近な病気ということです。
心の病気の主な原因
心の病気の主な原因として以下の3つが考えれています。
- 脳の構造や機能の偏り
- 心理的要因・ストレス
- 遺伝
脳の構造や機能の偏り
心の病気を発症する要因の1つは、脳の構造や機能の偏りです。
脳の構造や機能の偏りは、脳血管障害や甲状腺機能低下症、膠原病などが影響して引き起こされることもあります。
脳の前頭前野や扁桃体の活動の異常は、不安や強迫性障害の発症と関連があると考えられています。
しかし、統合失調症や双極性障害などの精神疾患では、脳の機能に何らかの異常が生じていると考えられていますが、はっきりとした原因は明らかになっていません。
心理的要因・ストレス
心の病気を発症する要因として、不安やトラウマ、人間関係のトラブル、仕事や家庭でのストレス、経済的な負担などが挙げられます。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)などは、心理的なトラウマや過度なストレスが原因と言われています。
そのため、心理的要因・ストレスが心の病気に与える影響はとても大きいと言えるでしょう。
遺伝
心の病気の原因の1つに遺伝が関係していると考えられています。
遺伝子の変異や組み合わせにより、神経伝達物質のバランスや脳の構造に影響を与えている可能性があるためです。
親族内で、同様の精神疾患が集中している場合は、遺伝が関係しているかもしれません。
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心の病気の種類とは?
よく耳にする心の病気として、うつ病や統合失調症、適応障害などがあります。
誰しも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
心の病気にはたくさんの種類や症状があるため、付き合い方もさまざまです。
心の病気の種類や原因、その病気との付き合い方について解説していきます。
うつ病
うつ病とは、心の不調だけでなく、体の不調や行動の問題も生じる病気です。
無気力や憂鬱な気分に加え、食欲がない、眠れない、だるさや頭痛・めまい・吐き気といった体の不調や、ひきこもり、自傷行為などの行動の変化が起こります。
うつ病の症状には日内変動がある場合もあり、朝は調子が悪くても、午後から夕方にかけて改善することもあります。
そのため、周囲から怠けていると思われてしまい、より心の負担が大きくなってしまうこともあるでしょう。
うつ病の原因は、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンが減少してしまうことだと言われています。
この神経伝達物質が減ることで、無気力さや憂鬱な気分となってしまいます。
うつ病の治療は、落ち込んだ気分を和らげ睡眠リズムを改善することなどです。
薬物療法や、カウンセリングによって改善がみられるため、焦らずしっかりと治療を行いましょう。
双極性障害
双極性障害とは、躁状態と抑うつ状態を繰り返してしまう病気です。
以前は躁うつ病と呼ばれていました。
躁状態では、気分が高揚し、活動的な状態となり、抑うつ状態では、気分が落ち込んだ状態となります。
原因は明らかにされていませんが、体内で作られる神経伝達物質の調節が上手くいかなかったり、遺伝が関係しているのではないかと考えられています。
治療では、薬物療法が用いられることも多いです。
通院を怠らず、適切な内服管理をすることで、再発予防の効果があると言われています。
また、認知行動療法も行われる場合があります。
薬物療法を中心に、自分自身をコントロールする付き合い方ができるとよいでしょう。
統合失調症
統合失調症とは、自分の気持ちや考え、行動などを「統合」する力が落ちてしまう病気です。
統合失調症の症状には、陽性症状、陰性症状、認知機能障害があります。
被害妄想や幻覚、意欲の欠如や、集中力・注意力の欠如といった症状が現れます。
統合失調症の原因は、脳の構造や働きの異常や、遺伝要因・環境要因が原因になっていると考えられていますが、はっきりと解明はされていません。
統合失調症とうまく付き合うためには、薬物療法を怠らないことです。
適切な薬を医師の指示に従い内服することで、症状の軽快が見込めるため、主治医と相談しながら、内服でコントロールを行っていくとよいでしょう。
また、運動療法も効果的とされています。
適応障害
適応障害とは、何らかのストレスが原因となり気持ちや行動のバランスが崩れて、社会生活に困難が生じる病気です。
抑うつや、不安、焦り、緊張など情緒面の症状と、過度な飲酒や暴食、無断欠勤や暴力といった攻撃的な症状が現れることがあります。
適応障害とうつ病は症状が似ていますが、適応障害の原因はストレスであると明らかにされています。
そのため、ストレスの原因から物理的・心理的に距離を置くことが最も大切です。
ストレスの原因が仕事にある場合は、異動や休職なども含めて、距離を置くことを検討しましょう。
不安障害
不安障害とは、日常生活のさまざまな場面で、不安が過度になりすぎて、心身に不快な変化が起きる病気です。
具体的には、パニック障害や社会不安障害、強迫性障害、全般性不安障害などが挙げられます。
不安障害の原因は明らかにされていませんが、精神的な気質や、環境によるストレス、遺伝などが関係しているのではないかと考えられています。
不安障害には、薬物療法とカウンセリングを用いることがあります。
また、認知行動療法と呼ばれる考え方のクセを治す治療も効果的です。
不安や恐怖に対して対処する能力が身に付くことで、自信を取り戻し回復につながります。
依存症
依存症とは、ある物質に対してやめたくてもやめられない状態になってしまう病気です。
薬物やアルコール、ギャンブル依存などがあります。
身体的な症状は、手足の震えや幻覚、意識障害、禁断症状などです。
また、依存物質がなくなると、欲望が抑えられず衝動的な行動につながってしまうことがあるため、自分や家族の健全な社会生活に悪影響を及ぼす可能性があります。
依存症は、依存物質を完全に断つことが重要です。
長期的な治療になるため、自分をコントロールしながら依存症と付き合っていく必要があります。
そのため、専門の医療機関や相談施設の介入、家族のサポートが不可欠です。
心の病気が理由で仕事をする上で困ること
心の病気が理由で困りごとが生じると、職場に行くことがつらくなったり、自信を失ってしまうこともあるでしょう。
そのため、自分自身の症状をよく理解し、どういった状態になると困りごとが生じるのかが分かっていると対処しやすくなります。
起こりやすい困りごとや、対処方法を紹介します。
疲れやすい
うつ病や不安障害などの症状に疲れやすさがあります。
これまでと業務内容や業務量が変わっていなくても、疲労を感じやすかったり、疲れが残り、さらに疲れてしまうといった状況が起こることもあります。
また、疲れは自分自身の主観であるため、上司や同僚に相談しにくいこともあるでしょう。
疲れやすさは心の病気が理由であることを認め、職場に相談してみましょう。
業務内容や業務量を配慮してもらえる場合もあります。
また、必要時には休憩を希望し、疲労が溜まりすぎないように対策するとよいでしょう。
体調が安定しない
うつ病などの精神疾患には、波があったり、情緒が不安定になりやすい症状があります。
その日によって症状が変化する場合もあるため、仕事内容に影響が出たり、働くこと自体が困難となることがあるかもしれません。
仕事中に体調が悪くなっても、忙しさやタイミングによっては言い出しにくい時もあるでしょう。
体調が悪くなっている前兆を感じたら、無理せず休憩や休暇を取ることも必要です。
また、薬物療法をしている場合は、飲み忘れに注意したり、必要時には頓服薬を使用するなどして、体調が安定するよう対処しましょう。
仕事を休むなど職務に支障が出る
うつ病や統合失調症などの症状の1つには、強い眠気や、注意力の欠如などがあります。
強い眠気を感じる方などは、日中仕事をすることが難しく、仕事を休みがちになってしまうため職務に支障が出ることがあるかもしれません。
注意力の欠如などで、仕事の進みや効率が悪くなることで、職場にいることがストレスになり、仕事に影響が出てしまうこともあるでしょう。
まずはご自身の体調と向き合い、症状を改善させることが大切です。
職務に支障が出るのであれば、無理せず、一時的に休職をすることも選択肢の一つです。
職場の同僚の理解を得にくい
心の病気は見た目で判断することが難しいです。
そのため、周囲から怠けていると誤解をされ、同僚の理解を得にくいこともあります。
それにより、人間関係や仕事を円滑に進めることが難しくなるといった困りごとが生じるかもしれません。
心の病気が原因で仕事が出来なくなった場合
仕事をする上で、全くストレスを感じない方はいないでしょう。
そのため、ストレスが原因となり心の病気が発症する可能性は誰しもあります。
心の病気をそのままにして働くことで、症状が悪化したり、再発しやすくなり、仕事を続けることが出来なくなるかもしれません。
心の病気が原因で仕事が出来なくなった場合、どのような行動をとったらよいかを解説していきます。
まずはストレスを避け休職する
心の病気と診断された場合には、まずはストレスを避け休養することが大切です。
休職する時は、ご自身の症状と休職の希望を上司へ伝えます。
その際、休職届と医師の診断書が必要な場合があるので準備しておきましょう。
休職することで、日常生活や社会生活に不安が生じますが、まずは体調を優先してしっかりと休養をとることで、適切な時期に社会生活を再開することができます。
心の病気を患いやすい方の中には、真面目な性格の方が多いため、義務感や使命感を感じてしまいがちです。
ストレスを避けるために、勇気を出して休職することも大切です。
退職や転職といった大きな決定は避ける
うつ病や双極性障害などの症状には、抑うつや、気分の浮き沈みがあります。
ネガティブな思考により判断力も鈍ってしまうため、退職や転職といった大きな決定は避けた方がよいでしょう。
退職や転職をすると、周りの環境は大きく変わります。
症状が改善し、ポジティブな思考になってから、今後の自分の働き方を考え、退職や転職といった大きな決定をするようにしましょう。
生活習慣を整える
休養や治療により症状が落ち着いたら、社会生活への復帰に向けて生活習慣を整えていきましょう。
休職期間が長くなるほど、体力の衰えやコミュニケーションスキルの低下などがみられることがあります。
日々の生活の中にストレッチやウォーキングなどの軽い運動を取り入れてみたり、外出して人とのコミュニケーションを増やしたりすることも生活習慣を整えるのに有効です。
また、睡眠リズムが崩れている場合もあるため、規則正しい生活習慣を心がけ、社会生活への復帰を目指しましょう。
医師に相談の上治療を続ける
うつ病などの心の病気は、症状が軽快しても、再発するリスクが高い病気です。
そのため、医師へ相談しながら治療を継続していく必要があります。
症状が軽快した場合にも、自己判断で通院や内服を中断してはいけません。
治療の中断は症状を悪化させたり、再発するリスクを高めてしまうため注意しましょう。
社会生活に復帰するためにも、治療を継続し、症状をコントロールすることは重要になります。
心の病気で仕事が出来ない場合の経済的な支援制度
心の病気により仕事が出来ない場合に心配なことは、経済面のことではないでしょうか。
休職中の生活費や通院にかかる費用など、生活にお金は必要です。
そんな時は、経済的な負担を軽減するための支援制度を活用しましょう。
なお、適用条件や詳細は状況により異なるため、ご自身の所属する企業や市区町村へ確認してください。
傷病手当金
傷病手当金は、病気やけがが原因で働くことができず休職した時に、健康保険から支給されます。
会社が加入している健康保険の被保険者であれば、雇用形態に関わらず、手当金を受け取ることができます
失業手当
失業手当は、精神疾患に限らず、仕事を退職した方が、再就職までの一定期間受け取ることができます。
失業手当を受け取るには、求職活動をしていることが条件となるため、病気で働くことが難しい場合や、求職活動自体が困難である場合には給付されません。
失業手当の金額や期間は、これまでの雇用保険や収入、年齢などによって異なるため、ご自身の状況を確認してください。
労災保険
労災保険は、仕事が原因で心の病気になった場合に受け取れる可能性があります。
基本的には、業務中や通勤中の事故によって病気やけがをした場合に補償される制度です。
長時間労働やハラスメントが原因で心の病気を発症した場合にも認められることがあります。
労災保険が適用されることで長期的に補償を受けられます。
しかし、精神疾患は原因がはっきりしていないものも多いため、原因を特定することは難しい場合が多いです。
労災保険を利用したい場合は、客観的な証拠が必要になります。
自立支援医療制度
自立支援医療制度は、精神疾患のある方の医療費の自己負担を軽減する制度です。
一般的に医療機関での自己負担額は3割ですが、自立支援医療制度が適用されると、自己負担額が1割まで軽減されます。
所得に応じて1か月あたりの自己負担額に上限が設けられているため、負担が著しく高額になることがありません。
障害年金
障害年金は、病気やけがが原因で障がいを負った場合に受け取ることができます。
障害の状況に応じて等級が異なります。
ご自身が対象かどうかや支給額などは、全国の年金事務所へ確認してみましょう。
生活保護
生活保護は経済的に困窮している方に対し、国が最低限度の生活を保障する制度です。
心の病気により働くことが難しく、公的支援や家族からのサポートも受けられない場合に受給できる可能性があります。
経済的に困窮しており、条件を満たしている場合には、生活保護を受給できる可能性があります。
生活保護を受けることができれば、経済的に安定した状態となるため、治療に専念することができます。
心の病気で仕事が出来ない場合に相談できる支援サービス機関
心の病気で仕事が出来ない場合には、社会生活や日常生活にさまざまな影響があります。
そのため、不安や焦りなどが生じ、なかなか治療に専念できないといったこともあるでしょう。
一人で抱え込まず、相談できる支援サービス機関を利用してみましょう。
専門スタッフによるさまざまなサポートを受けることができます。
精神保健福祉センター
精神保健福祉センターは、精神疾患について幅広く相談できる支援機関です。
各都道府県や政令指定都市に設置されています。
精神保健福祉士や臨床心理士、保健師、看護師などが在籍しているため、専門的な支援が受けられます。
また、本人だけでなく、家族からの相談にも対応しているので、依存症などの病気がある方の家族も利用することができます。
障害者就業・生活支援センター
障害者就業・生活支援センターとは、全国に設置された障害のある方に向けた仕事・生活を相談や支援をする公的機関です。特定の障害だけでなく、様々な障害のある方の支援をおこなっています。
仕事面では職業スキルの確認・面接対策、生活面では健康管理・障害福祉サービスの手続きなどの相談に乗ってくれます。
仕事や私生活の両面に不安を抱えている方向けのサービスといえます。
地域障害者職業センター
地域障害者職業センターは医療関係者と連携を取りながら、精神障害のある方や事業者に対して雇用や職場復帰、雇用継続を目指した支援を行っており、各都道府県に1か所ずつ設置されています。
職業評価・職業準備支援などの障害のある人に向けたサポートや、地域の障害者支援を行っている機関への支援や人材育成を行っている点も地域障害者職業センターの特徴です。
ハローワーク
ハローワークでは、障害のある方に向けた就職・転職に関する相談ができます。
すぐに就職・転職をしたい方は、求人検索を行ったり就職活動に関する助言を受けることができます。
自分のペースで就職・転職準備をしていきたい方は、担当者と相談を通じて、特定の障害の方のペースに合わせた就労支援を行います。
転職エージェント
転職エージェントとは、転職を希望する方へアドバイザーがそれぞれに合う求人を紹介したり、相談に乗ってくれたりします。
履歴書の添削や面接練習などのサポート、企業との面接の日程調整、転職後のフォローアップなどさまざまなサービスが提供されています。
中には障がいのある方に向けたサービスを実施しているエージェントもあるので、ご自身の症状・特性を理解した上で、適切な求人を紹介してくれます。アドバイザーと一緒に、転職の準備を進めていけるでしょう。
就労移行支援事業所
就労移行支援事業所では、一般就労を目指される方を対象とし就職のサポート及び就労後の定着支援を行っています。
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心の病気がある方が仕事を続けられる就職先の見分け方
心の病気により休職や退職をした経験があると、転職に不安や焦りを抱くこともあるかもしれません。
不安や焦りからご自身に合わない転職先を選んでしまうと、症状の再発や悪化を招く可能性もあります。
心の病気がある方が仕事を続けられる就職先の見分け方について解説していきます。
柔軟な働き方ができるかどうか
雇用条件により柔軟な働き方ができる職場は、働き続ける上でご自身の不安を軽減させることができるかもしれません。
例えば、フレックスタイムの導入や時短勤務、リモートワークに対応している企業や、病気への理解があり、通院による休暇などを取得できる職場などです。
また、勤務中でも体調に合わせて適宜休憩をとることができたり、仕事内容に配慮してもらえたりすると、仕事が続けやすくなります。
心の病気は長期的に治療が必要となる場合が多いため、ご自身のペースで柔軟な働き方ができるかどうかは就職先を探す上でポイントになります。
周囲の理解があるか
心の病気がある方が仕事をする上で、周囲の理解はとても大切です。
心の病気は外見から判断することが難しいため、就労前に症状についてオープンにすることで、業務内容や雇用条件などに配慮してもらいやすくなります。
周囲の理解が得られることで、無理せず働くことができたり、何か困りごとがある時には、上司や専門の窓口に相談しやすくなります。
精神疾患がある方を積極的に雇用しているか
企業側が精神疾患がある方を積極的に雇用しているかどうかも、働きやすい就職先を見分ける大切なポイントです。
また、障害者雇用枠を設けている企業の中には、精神疾患がある方を積極的に雇用しているところもあります。
障害者雇用を利用することで、さまざまなサポートや配慮が受けられる可能性があります。
精神疾患がある方の就労支援を活用する
心の病気がある方の就労支援を活用することで、仕事や生活面での悩みを相談し、対策を考えながら就職先を探すことができます。
具体的には前章で紹介した機関が精神疾患がある方の就労支援を行っています。
また、心の病気により障害者手帳を取得している場合は、障害者雇用枠での就職も選択肢の1つです。
障害をオープンにするかクローズにするかは個人の判断になりますが、オープンにすることでさまざまな配慮を受けられることがあります。
障害者雇用枠の利用や病気の開示などはデリケートな問題ですが、そういった悩みも支援員へ相談しながら就職活動を行うとよいでしょう。
障害を開示して働くかどうか考え抜く
障害を開示して働くか、非開示で働くかについては、長期的な視野と慎重な判断が求められます。
障害を開示することで、合理的配慮を受けることができるなどのメリットも多く存在しますが、非開示で働いた場合には開示して働く際には得られないメリットも生じ、逆もまた然りです。
就職活動を行う前に、開示を行うこと・行わないことの、それぞれのメリット・デメリットをよく整理し納得した上で、就職活動に望む必要があります。
整理を行う上では自己理解を行う必要が、納得するためには制度や社会に対する理解も必要になります。
ここについての意思決定を曖昧に行ってしまうと、今後の人生に大きな影響を与えかねないので、慎重に考えるようにしましょう。
心の病気がある方は自分に合った働きやすい仕事環境を見出そう
心の病気がある方は、働き方に迷いが生じたり、焦りや不安を抱えることもあるでしょう。
職務に影響が出ることもあるため、働き方に変化を求められる場面があるかもしれません。
しっかりと休養をし治療を行うことで、症状の改善は期待できます。
転職活動をするときは、専門の支援サービス機関を利用することで、社会生活を再開させやすくなります。
心の病気がある方は、支援サービス機関を利用し、自分に合った働きやすい仕事環境を見出しましょう。
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